【おさんぽの日々】F・・・ヤンチャ&コンポン
実は「こぎつねコンとこだぬきポン」の方が後から決まったんです。またしても、6キャラ(=3人×2家族)作品にしたのは何故?「お城」で大丈夫だったから?いや多分、知られた絵本+主人公が動物だ、だったんだろう。狐も狸も子ども達が大好き=「ワンワン最強説」だから…。起承転結が盤石な原作に助けられ、比較的順調に作品はできた(はず)。脚本のクレジットが「あさんぽ」とあるのは、演出&美術のAちゃん+おさんぽ劇場の造語。記憶はほとんどないが、立ち稽古しながら脚本を創ったのだろうか?
観た方の口を突いて出る言葉=「親の顔には驚きました!」。最初から、あのようなプランではなかったんです。演出・美術を兼任のAちゃんは、立ち稽古と並行して人形製作。先ずコン&ポンを作り、工房の机上にはその親らしきデザイン画があった。ある日それとは別に、妙な顔立ちのいたずら描き(?)が出現し…気が付いた時には、実に味のある人形が出現した。役者的には、可愛いらしい子ども達とのギャップが有難かった。性格付けとか、設定とかを考え易くて。(唯一の弱点は、迫力ある顔に出会った子が、稀に泣き出すことかな?)
基本舞台は「ケンムン」のモノを流用して仕込んだ。箱がひとつ増え、箱の天場に変形部を加えるが、センターの蹴込みは同じモノ。この流れは次の「カミナリ」にも引き継がれる。作品に合わせて変化させるが、変えなくて良いモノは流用する。(現蹴込みは3作品13年以上お世話になっている)因みにジイ達は、パンチカーペットのバミリも、極めて少ない。複数(max3)作品ゆえ、沢山あると混乱もする。よって、センターライン・横へ3尺ポイントを基本とし、そこから前後左右の調整は勘に頼る。このやり方は、狭小会場に対応する場合に好都合なのです。
セットと云えば…上下に飾られた、椿山と杉の木山。当初は旗指物のようなプランだった。舞台図を見たジイ「立てるために鉄皿=ベースが必要だ。運搬・仕込みが面倒だぞ」と、タペストリーを提案〜採用された。ジイは、とにかく現場第一主義。三人班「さるかに」時にも、柿の木の構造で演出・Hちゃんと侃々諤々。「そんな大きな木は出せん!」「文句ばかり言わないで、対案出してよ!」…で、組立式の伸びる木&袖上からの柿の実投げとなった。「ネリノ」では「一部を影絵表現にしたい」Aちゃんの構想に対抗するため、影絵舞台を仮に組み…劇団員に観てもらって意見を聞き…何とか諦めてもらった。作品創造上あるまじき姿勢とも言えるが、毎日・様々な条件での上演を想定する以上、譲れないラインがあるのです、ジイには。・・演出は責任者でもあるが、まとめ役。役者はスタッフにどんどん意見すべし、だと考える。

