【おさんぽの日々】C・・・ぶんぶく&マリーちゃん続々
初期に多様な環境での上演を経験でき、それがお芝居のスタイル・演じ方に影響したと感じている。たとえば、各地のフェスティバルでの上演。客席に大人の割合が高かったり、人形劇団や観劇組織の関係者に囲まれたり…緊張もするし、場を掌握する工夫も求められる。そんなフェスでのお楽しみは、他劇団の作品に出会えること。人形劇にとどまらず様々なジャンルに触れると、やがてそれは自らの創造の糧になる。だからジイ達は、とにかく観まくった。ある時は、次に同じ会場を使用する劇団に「何時から仕込む?」と問い、時間に余裕があると分かると、舞台のバラシを中断して観劇、残りは昼食時間に片付けた。…観れば必ず合評。良き面は取り入れ、納得できない部分はかなり酷評したかな?他に対して文句を言えば、「じゃあアナタはどうなの?」と自分に返ってくる。それが大切。(自分を棚に上げて…も多々あったかもしれないが)
取分け深く印象が残っているモノ、そのひとつは韓国公演。招聘側の要請ではないが、韓国語で上演した。と云ってもジイ達はソコソコ歳なので、必要な語彙を極限まで減らした脚本に書き換えて…。結果、細やかな心情のやり取りにはならず、単純な言葉ばかり。加えて文化の異なる方々へ気持ちを伝える作業は、難しくも新鮮な感覚でした。…文化…そう、彼の地のケンチャナヨ(大丈夫)文化。良い意味でアバウトをヨシとする感覚が、チームカラーに加わったと思う。
もうひとつは(ジイ自身は経験済ではあるものの…)鹿児島県子ども芸術祭典。まず、南九州特有の鷹揚な感覚:これは上記=韓国にも通じ、次作・ケンムン制作に際しても良い効果をもたらしたように思う。そして児童文化に対して真摯に向かう姿勢:人形劇の活動を「運動」ととらえていた時代を生きてきたジイ達。理想高く、無駄を厭わない活動に共感した。祭典の組織スタイル(=上演劇団も実行委員会に加わる)も相まって、招聘された側ではなく、主体者として楽しんで取り組めた。…創立50周年に際して「チャレンジ50」を取り組む切っ掛けのひとつだともいえる。

