【ウサジイ昔ばなし】〈145〉・・・美術スタッフV
おばらしげる(小原滋)氏。きっかけは不明だが、初回「石の馬」の仕込み時に人形製作の助っ人として現れた。大きな石の馬をウレタンで切り出し、ラテックス(液状ゴム素材)を塗って仕上げていた。初めて見る材料に驚いたが、話を聞けばTV等にも関わる制作工房の一員であったらしい。(旧い方はご存知かと思うが、8時だよ全員集合の「ジャンボマックス」製作にも関わっていた)…元々は教職に就いていたが、関東の人形劇団に入り、それから工房に移ったようです。(この辺り、順序等に勘違いあるやもしれず)で…そのあと劇団と専属契約を結び名古屋へやって来た。という訳で正式には劇団員ではなかったが、ほぼ劇団員いや古参劇団員のような存在でした。人形工房の主として数多くの作品に関わり、新しい工作機械の導入・素材の紹介等々…現在の人形・道具製作システムの基盤を作ったように思う。何年か後、独立して人形工房「アトリエ羅道」を設立、中部地域の劇団を中心に人形を提供。とともに、身体にハンディーあるメンバーの人形劇団に協力、ハンディーに見合った操作方法の人形を開発している。
そんな氏も人形劇人。デザインだけでなく操作・表現を第一義に考えていた。第二期「悟空誕生」(1989年)花果山のサル群の中で、ジイはサブリーダー役。サル人形の持ち手の位置・角度などについて注文を出すと、嬉しそうに応えてくれ…「遣い手のレベルには合わせるんだ」チョット嬉しい一言だった。第二期「西遊記」ジイは沙悟浄。当時の三蔵法師ご一行の人形が、遣い手と似ているとの意見も聞かれたが…「役者の出す声からイメージすると、同じような骨格になりやすい」などと話してくれた。
それから思い出すのは、四川そば!劇団の台所で、賄い的に振舞ってくれた。中華鍋でザーサイ等を炒めて具を作るのだが、材料の入手先は限られている。ジイが旅公演で横浜にいた時、携帯電話のない時代にどういう経路か不明だが、氏から連絡が入った。「中華街の@@の方に***って云う店があるから、そこでザーサイを買ってこい」それもかなりの量。とにかく買って帰ったことだけは覚えている。

