2025年04月19日

ウサジイの公演日記#1128

【ウサジイ昔ばなし】〈134〉・・・演技3
30歳代は小学校公演班。新人から中堅、そしてベテラン側に差し掛かる時代。有難いことに、おやこ・子ども劇場公演も多く、地元の小学校公演と合わせると、現在の幼保公演並みの数をこなしていた。という訳で、とにかく走り続けた感がある。取り分け西遊記シリーズでは、先輩方の影響が大きかったかなぁ。悟空役=その後、劇団を立ち上げたN氏・八戒役=その後、大型作品にこだわり…早逝されたU氏・そしてジイが悟浄。人間の本質はそう易々とは見えないが、チョット見は役柄通りの方々であった。(ただ共通点=大酒飲みは間違いない)N氏には卓越した操作術・台詞術を、U氏には作品に対する想いの深さを学んだ。そして、役者と云うモノはその人らしさが一番だと思えるようになれた。自分は自分らしくやってゆく。それがある面、一番だと教えてもらった先輩です。
40歳になるころ、幼保班に戻る。大規模班にも難しさはあるけれど、3人班は少人数なりの大変さもある。そしてジイは、教えてもらう立場ではなくなった…のかな?2〜3年でメンバーが変わったりするのだが、最初の3〜4グループではリーダーであった。そして必ず、新人がメンバーに加入する。ジイなりの演技観を伝えるに、相手の感覚を考慮しなくちゃならない。なかなか難しい作業なんだが、自らがもう一度考える良いチャンスでもあったような気がする。そんなこんなの時代が15年ほどあって、2人班が始まる。・・・もう一回
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2025年04月14日

ウサジイの公演日記#1127

静岡県の中ほど、お茶畑の広がる牧之原市で「ともだちや」の劇場公演。実はこの作品、諸々の事情で昨年秋を以て終演の予定でした。が、これまた諸々の事情で上演が続くことになりました。その頃に旧知の方から連絡が入った「『ともだちや』ってまだできるの?秋までって書いてあるけど」丁度上演の延長が話し合われている時で、ありがたいことに公演が実現しました。
…で、旧知の方と云うのは、ジイの大学サークル時代の後輩である(知る人は知ってる)半農半芸の人形劇人…の奥さん。1980年代・ジイが「石の馬」でうかがって以来、大変お世話になっている。おやこ劇場の活動に尽力されているわけだが、多分に漏れず会員減少の傾向。けれども、その前向きな気持ちには、こちらが励まされるほど。この日の開演前の挨拶でも「今日、新入会が4名ありました。これで劇場の会員は30名になりました!」…そして会場からは大きな拍手。また、今年度は劇場の周年事業で、地元に所縁のあるパフォーマーの連続公演(年間5回)を企画。行政に助成金を申請しているが、下りなくてもやります!とのこと。
さて搬入時には3名程の方が手伝ってくださったのだが、お二人は車で小一時間かけて来たという。お住まいの地域にも劇場はあるのだが、この劇場の雰囲気が好きで会員になっているらしい。確かに、出会ってきた劇場さんにはそれぞれの色がある。どれが良いわけではなく、構成メンバーの雰囲気が反映されていて面白い。
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2025年04月11日

ウサジイの公演日記#1126

【ウサジイ昔ばなし】〈133〉・・・演技2
「石の馬」の稽古。演出/関矢氏・照明/藤井氏・制作/丹下氏、に加えて音楽/熊谷氏、すべての方々が芝居創りに熱心であった。彼らが稽古の場にいると、ジイ達は戦々恐々。〈え〜と、この前この方に言われたのは何だったっけ?〉…各スタッフのダメ出しがそれぞれだったのです。よって、居合わせる方の意に沿う様に演じ分けることになる。具体的な…例えばどちらに動くべき等が、正反対だったりするわけです。でもね、やがて判ってくるのです。言わんとする本意は同じ所にある&それを具現化する道筋は無限にある…と云うことを。結局、実に自由奔放(?)なスタッフ各氏の言動は、若きジイ達を育ててくれたのです。
そんな30代を過ぎた頃、人形劇団京芸の辰巳氏を招聘しての学習会。確か人形操作などについてだったはず。講師席には劇団にあった様々な様式の人形が数体あり、まずはそれらを遣っていただきました。すると実に嬉しそうに人形を撫でまわし、あれこれと試した後に演じてくださいました。〈人形が大好きなんだなぁ。上手く操作しようなんて云うんじゃなくて、遣ってるのが嬉しいんだなぁ〉そんな風に感じた。演技に向き合うあり様のひとつを、改めて感じた時でした。…今も覚えている質疑応答=「会話している人形の横にいた場合、どのような演技をすべきですか?」「そりゃあんた、聞いてたら良いんやないかなぁ」…人形だから特別ではない、人形がそこで生きていれば良い。何も特別なコトをする訳ではない。当り前ですが、「ん〜」と唸らされるお答えでした。
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2025年04月07日

ウサジイの公演日記#1125

【ウサジイ昔ばなし】〈132〉・・・演技
今年度の劇団総会にて「劇団の未来について大いに語る」コーナーがあった。現状に関しての問題点・改善策などが出されたが、個人的な入団動機・劇団に寄せる気持ちなどの発言もあった。ジイも話しているうちに、(興がのってか?)自己の演技論を声高に述べることになってしまったりした。・・・という訳で、44年に及ぶ劇団生活の中での演技に関する気持ちを書いてみる。
そもそも制作者希望での入団であったが、とにかくまずは舞台に立てと幼児作品班に配属された。当時は幼保2班体制で、毎年の新作創り。一本目は班員の集団創造、二本目は創立者・丹下進氏演出が多かった。大学サークルで演じていたとはいえ、ほぼ0からの出発。演出の指示を理解し演じられるようなレベルではなかった。2年目「だぶだぶ」の稽古、主人公の母親役の台詞が上手くゆかない。自身が演者でもある丹下氏の中には、恐らく明確な演技プランがあったのであろう。同じ場面を20回以上も繰り返し稽古するうち、何だか情けなくなり涙がにじみ出る始末。
そうこうしながら、それでも少しは技術の向上もあり、入団5年目に小学校公演班に異動することになる。一年前に仕込んだ「石の馬」、作品途中からの参加は初めての経験。どの役を演じるかは決まっていなかったが、とにかく半年前からはチャンスがあっても観ないことにした。前任者の演技に影響されるのが恐かったんです。演出は、その後10年ほどの付き合いとなる関矢幸雄氏。1年目の「コンポン&ハンドマイム」、2年目の「ガリヴァー」の演出でもあったが、その頃は「新人」。チョットだけキャリアあっての付き合いとなる。・・・つづく
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2025年03月26日

ウサジイの公演日記#1124

「ももん&カミナリ」は東京都世田谷へ。前日の移動日は春分の日からの飛石連休の中日…だったせいか?厚木の手前からかなりの渋滞。そこで時間を食ったため川崎IC着は夕刻。府中の宿へ向かう道も車が多く、予定より90分程遅れての到着でした。やはり「首都圏恐るべし」。翌朝は渋滞を用心して早めに出発するが、日曜早朝の道路は閑散。コンビニ駐車場で時間を潰す羽目となった。 ところで今回の公演は、子ども劇場さんの50周年記念事業。なんと単一サークルが主導する企画でした。作品選定〜劇団との事務連絡〜宣伝〜当日スタッフまで、全てを単一サークルが担当するとのこと。すごいなぁ!会場は昭和女子大学の本館大会議室。会員さんの大学の知人が当大学の教員をされており、その伝で無料でお借りできたとのこと。
さて公演は、午前・午後とも150名近い大入り満員!しかも子ども劇場会員は2割ほど、大かたは会員外・初めてお芝居を観る方も多いそう。〈これは会場整理からして頑張らねば〉と思っていたのだが、子ども席・おやこ席・大人席と順序良く座ってくれる。観劇の雰囲気もとっても良くて、〈え、全員会員じゃないの?〉と思ってしまうほどでした。そんな中、印象に残った子たちは…前髪パッツンの女の子・3〜4歳:最前列で正座し、両手を膝に置き、挑むように観ている。が、ももんちゃんが困難な状況になるたび「大丈夫?ねぇ、大丈夫?」と心配してくれた。ももんとしては応えるわけにはゆかないのですが…。3歳・男の子:ジイが「子ども席に行こうか」と誘うのも聞かず、前列に走り込む。しばらくアチコチ行き来し、最前列の子たちの間に上手く入り込んだ。ももんちゃんがカエルやらクマに出会うと、両手をカメハメ波ポーズで「ガシガシ、ガシガシガシ…」と呟く。ももんを守るために戦っていたのか?全く不明です。…それから、筑波大の人形劇サークルの方が二人。終演後には熱心に舞台を見学されていった。今や貴重な大学サークル、頑張ってね!
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2025年03月23日

ぶぶふぉと・・・世田谷

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「これ、ボクの色!」
※ 昭和女子大学構内の椿に囲まれ
「ももん&カミナリ」の公演で…
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2025年03月20日

ウサジイの公演日記#1123

今年度のラスト幼保公演は、安城市で「ももん&カミナリ」 なんとコロナ前、6年前に同じ作品でうかがっている。園到着がやや早く、登園のタイミングを計ってからの搬入。チョットややこしい経路だったが、先生方のお手伝いではかどる。園舎の構造上、仕込み中の舞台を通過しなければならない先生方も多く、まぁそれはそれで譲り合いながらの作業となる。ところで当日の公演は、「ももん」=0〜2歳さん+地域の未就園児・「カミナリ」=3〜5歳児+もっと観たい未就園親子、という流れ。
「ももん」は開演10分ほど前からの入場。例によってウェルカム人形のワンワンとの遊びが楽しい子たち。その時点からクラスの座席などお構いなしで立ち歩く子もいた。開演すると前列中央に立つ男の子・2歳前(?)が、何やら真剣に発言している。内容はジイ達に理解不能なんだが、とにかく一生懸命に伝えようとしてくれている。おかげで後ろの子達は舞台が見えない。けれど不満を言うでもなく、先生方も制するでもなく、しばらく続いた。確かにマナー違反ではあるが、客席側で調整できれば問題ナシ…と、ジイは思っている。もちろん彼は、やがて座った。 危ない子もいた。やはり2歳になったばかり程の子、後列から走り出し客席前へ。そこで止まらず、ステージに差し掛かる!と云ったところで先生に捕獲された。危ない子だけはちゃ〜んと対応してくれる、ありがたい園です。
後半「カミナリ」は年長児グループ。外遊びから帰って、客席横で手洗いの後に着席…のはずだが、舞台が気になって見とれている子もいる。ジイ「はい、水筒置いて、手を洗って!」その子・Rちゃんは「…ニコニコ…」嬉しそうにするだけで、行動せず。さすがに先生に怒られていたが、お芝居が始まると一番受けていた。前半はとにかく笑う笑う笑う。セリフのタイミングを図りながら<こりゃ長くなるかな?>しかし蓄音機が壊れると、会場は驚くほど静かに。なるほど、そんな失敗経験も多い子たちなんだろうなぁ。だから事の行く先が心配だったのかな?
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2025年03月19日

ぶぶふぉと・・・残雪

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春先にチョット「冷たっ!」
※ 岐阜県・郡上白鳥の公演先で
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2025年03月16日

ウサジイの公演日記#1122

瀬戸市の保育園で「ももん&カミナリ」を公演。この園では、昨年も同作品を上演…というのも、超狭いスペースでの公演ゆえ、上演可能な作品が限定されるのです。最初は一昨年の「ぐるんぱ」。オファーがあったが超狭いとのお話で、会場を下見に行く。近年開設の園は、立地の制約でいわゆる遊戯室のない所も多い。保育室を二部屋つなげて会場にする場合もある。が、その園には遊戯室的な部屋はあるのだが、かなり厳しい状況だった。図を使わねば説明しづらいんだが、一口で言えば間口2間のステージで上演することになる。(通常は3間強が必要)…上手のみ奥行き50pの押入れ的な空間があり、他は逃げ込みはない。下見時に20〜30分程考えて「やります」の返事。(「出来ます」ではなく)かくして「ぐるんぱ」では、見送る仲間の象たちは壁沿いの棚に飾り置く。出会うお店屋さん達も見え隠れしたところから始まる様な公演でした。
今年は昨年に続いての作品だったので、まぁまぁ順調に舞台を仕込めた。間口が必要な「カミナリ」の畑の場面だけは確認する。爺さんの登場も、通常下手からを上手からの舞台横切りルートに変える。油断していたのは立ちモノの「雲」開演と共に立ち上げるのだが、天井にゴツンしてしまい、慌てて下げたままの状態での上演になった。恐らく昨年はチェックしてたのに、甘くみてました…反省。
さて上演は…「ももん」開演のベルに対して、最年長2歳クラス(ほとんどの子は3歳ですが)の子達が「あれ?あれっ?」と反応してくれ、それを切っ掛けに笑いが巻き起こる。会場中ほどの男の子が異常な喜びをみせ、それを見た保育士さんが大笑い。後から聞くと、その子は笑い過ぎてよだれを垂らしていたという。「カミナリ」になると、さすがに笑いだけではなくジッと見入るのだが…1歳になったばかりの子も55分間ズ〜ッと観ていてくれた。彼らとしては、舞台鑑賞=この世界を理解する学習の場なのでしょう。
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2025年03月04日

ウサジイの公演日記#1121

「ももん&カミナリ」は和歌山市へ。実はこの作品、初演の頃に紀の川中流・和歌山県・かつらぎ町へ伺っており、その時に和歌山市の子ども劇場の方が観にいらした。何年かかけて上演がかなったという訳です。…そういえば和歌山県、市には「101ちゃん」で来た思い出はある。が、1980年頃「西遊記シリーズ」時代に南部・田辺と紀伊半島南端・古座川の劇場には来たが、市の思い出が残ってない。ん〜、どういう事だろう?
前ノリは、名阪道を西進〜阪和道南下で4時間ほどの行程。そして翌日、小雨の中搬入〜仕込み終わり、上演の打合せ。大人に混じって6歳・女の子が一人。いきなり彼女「ねぇ、オジサン。遊ぼ!」…いやいや、これから打合せなんです。その子はその後も自由奔放。モギリの係だと云うのに、会場に入ったり出たり。すっかり「知合い」感でジイ達に接してくる。嬉しさ半分、危うさ半分でした。
開演すると、最前列の2歳前位の女の子がトコトコ…。客席と舞台の間を歩いたり、寝転んだり、お芝居を観たり。彼女なりに楽しんでいるようでした。が、お母さんはアタフタ。彼女を捕まえ客席に戻すのだが、しばらくするとまたトコトコ。ジイ達のとっては邪魔にならないのだから問題なしなのですが、お母さんは冷や汗で、最後には捕まえて客席横に避難しました。う〜ん、もう少し自由でも良かったんですけどねぇ。
「カミナリ」後半・爺さんの蓄音機が壊れてしまうと、会場はシーンとなる。子ども達が「ヤバッ!」っと思うからです。でもこの日は、しばらくすると泣き声が!客席を眺めると、小学校中学年程の男の子、何かしらの障害を持っているらしい。その子が大泣きしている。お母さんになだめられ、泣き止むこともあるが、しばらくするとまた泣き始める。…爺さんと雷ゴロちゃんが再会すると、さすがに泣き止んでくれた。終演後、お母さんに聞くと、蓄音機が壊れてパニックになったとのこと。しかし彼の泣き声は悲しみに満ちていて、爺さんに寄り添ってくれていたように思えた。…ありがとね。そして、今日のお芝居を忘れないでね。
posted by むすび座メンバー at 18:19| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする