四日市市の幼稚園で「ともだちや」 園児数10名余で、先生と未就園の親子を合わせても30名程の客席。ひとり一人に届けるように演じられる。冒頭・ジイのナレーション「ここは何処?…云々」も、チョットくだけた感じにしてみる。4・5歳児(殆どが5〜6歳)のみだったので、作品の内容にはピッタリ、打てば響くような客席でした。取り分け年長クラス女子はケラケラ笑い、大盛り上がり。
この子たち、開演前のジイ散歩中、テラスで会っていました。焚火(段ボールの薪・セロファンの炎)の周りに椅子を持ち出し、焼き芋をしていた。ジイ「座っても良いかな?」を快諾、焼きたての芋をご馳走になった。色紙製の半分だけ皮を剥いたサツマイモが、アルミフォイルに包まれている。有難い接待だったが、次から次へと手渡されるのには、やや辟易。先生曰く、クラスの主導権を握っているグループとのこと。…なるほど。
ところで、大笑いの場面でもジーッと舞台を見つめる6歳・男の子・Sくん。ずっと観てるから、つまらないわけではない。むしろ内容を逃さず吸収しようとしているようだ。そんな彼を気にしていると…お芝居前半の終盤・オオカミがミニカーを譲る場面。キツネが受取ると、隣の男の子と顔を見合わせ頷く。(そうだ、それで良い)とか、(男の友情だなぁ)と言ってる感じ。そのことを終演後、園長先生に話すと…「あの子は判るでしょうね、その気持ちが」続けて、こんな話をしてくれた。・・・彼の両親はスリランカ人。彼自身は園では日本語だが、当地の言葉のほか英語も話す。性格は極めて優しい。そんな彼を頼もしく思い、先生はお母さんに「将来が楽しみですね」=有能な彼は専門職に就けるでしょう、と言いたかったらしい。するとお母さん「はい、優しい人になってほしいです」その返答に先生は自分を恥じ、<S君親子から学ぶところがあった>とのこと。とても良い話…そして、そんな話をする先生も素敵でした。

