2025年10月10日

ウサジイの公演日記#1152

【ウサジイ昔ばなし】〈152〉・・・会館
先日、名古屋港水族館に行った。手前に地下鉄・名港線の駅があり、ふと「港湾会館」を思い出した。駅のすぐ横にあったような気がして眺めると、クリーム色の集合住宅が建っている。会館の外観は、海を思わせるような青(タイルか?)だったと記憶している。劇団も何度か公演したのであろうが、ジイの記憶は1990年代前半「西遊記」初期に公演した時のモノ。上演後の昼食会、脚本でお世話になった多田徹氏(劇団風の子・故人)より賛辞を頂いたことを覚えている。(名古屋港管理組合により、1971年開館、閉館年不明。現会館=ホール機能は無い)
そこから、今は無きホールに想いが広がる。「愛知文化講堂」(1958〜92年、跡地はオアシス21)一度だけ、恐らく「石の馬」を上演した。格式あるホールだと勝手に思い込んでいたが、ホールスタッフが親切で拍子抜けした記憶がある。「愛知県勤労会館」(1970〜2010年・鶴舞公園南)ジイが舞台に立った記憶はないが、観る側では何度も通った。名古屋おやこ劇場の例会でも利用されていて、プーク・ひとみ座・風の子九州などを覚えている。そして零細劇団には縁遠かった「厚生年金会館」(池下)も、2000年代に入り役目を終える。
間もなく閉館する「名古屋市民会館」(1972年〜)では、中ホールで「西遊記」シリーズを上演。ここは客席の傾斜が少ないことに加え、通路が客席床面より若干低い。筋斗雲を投げるには厳しい環境だった。(劇団の公演じゃないが、ジイは大ホールに立ったこともある。作品の音楽スタッフであったK氏の企画に花を添えるため「ハンドマイム」を上演)なお「西遊記」は、健在な「名古屋市教育センター」「名古屋市公会堂」等でも公演した。いずれも会場回り・筋斗雲で苦労した記憶が鮮明だ。
余談だが、「芸術創造センター」はジイが入団して間もない頃に開館した。建設にあたっては、文化関係を中心に構成する「市民のための会場を考える会」も大いに意見を述べたらしい。芸創に続くように、各区に文化小劇場が開館してゆく。1980年代「石の馬」の頃、広島市での子ども劇場公演は各区の中ホール。区ごとにホールがある状況を羨んだが、名古屋も頑張ってくれました。(が、近隣の自治体に比べると、もう少し何とかならないの?と思う部分もあったりして・・・)
posted by むすび座メンバー at 17:47| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする