2025年03月04日

ウサジイの公演日記#1121

「ももん&カミナリ」は和歌山市へ。実はこの作品、初演の頃に紀の川中流・和歌山県・かつらぎ町へ伺っており、その時に和歌山市の子ども劇場の方が観にいらした。何年かかけて上演がかなったという訳です。…そういえば和歌山県、市には「101ちゃん」で来た思い出はある。が、1980年頃「西遊記シリーズ」時代に南部・田辺と紀伊半島南端・古座川の劇場には来たが、市の思い出が残ってない。ん〜、どういう事だろう?
前ノリは、名阪道を西進〜阪和道南下で4時間ほどの行程。そして翌日、小雨の中搬入〜仕込み終わり、上演の打合せ。大人に混じって6歳・女の子が一人。いきなり彼女「ねぇ、オジサン。遊ぼ!」…いやいや、これから打合せなんです。その子はその後も自由奔放。モギリの係だと云うのに、会場に入ったり出たり。すっかり「知合い」感でジイ達に接してくる。嬉しさ半分、危うさ半分でした。
開演すると、最前列の2歳前位の女の子がトコトコ…。客席と舞台の間を歩いたり、寝転んだり、お芝居を観たり。彼女なりに楽しんでいるようでした。が、お母さんはアタフタ。彼女を捕まえ客席に戻すのだが、しばらくするとまたトコトコ。ジイ達のとっては邪魔にならないのだから問題なしなのですが、お母さんは冷や汗で、最後には捕まえて客席横に避難しました。う〜ん、もう少し自由でも良かったんですけどねぇ。
「カミナリ」後半・爺さんの蓄音機が壊れてしまうと、会場はシーンとなる。子ども達が「ヤバッ!」っと思うからです。でもこの日は、しばらくすると泣き声が!客席を眺めると、小学校中学年程の男の子、何かしらの障害を持っているらしい。その子が大泣きしている。お母さんになだめられ、泣き止むこともあるが、しばらくするとまた泣き始める。…爺さんと雷ゴロちゃんが再会すると、さすがに泣き止んでくれた。終演後、お母さんに聞くと、蓄音機が壊れてパニックになったとのこと。しかし彼の泣き声は悲しみに満ちていて、爺さんに寄り添ってくれていたように思えた。…ありがとね。そして、今日のお芝居を忘れないでね。
posted by むすび座メンバー at 18:19| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする