幼保公演の依頼は各園から来るわけで、行政の取りまとめでなければ自治体単位で右ならえ!となるはずはない。が過去、幾つかの自治体で、公演減少から急速に皆無となった事例がある。他の劇団に移ったのか?…東濃・土岐市の場合はちょっと違う、と云うかちょっと分からない。ジイが入団した頃、かなりの園で上演していた。(その頃、園のバザーで購入した丼ぶり=¥20は、今もジイのラーメン用です)けれど、その数年後には土岐市の公演は無くなっていた。当市にはむすび座にいた方の劇団があり、その方曰く「うちの市じゃ人形劇やらないんで、市役所に怒鳴り込んだの。でもナシノツブテ」という訳で、諦めていた。ところが今年、夏ころにオファーがあり、ジイ達が市内全園を巡演することになった。
やや「ドウユコト?」的な感じで、最初の園に伺う。今まで観劇していなかったような感じではない。話を聞くと…「何年も前から市が取りまとめている。劇団は市が決めて各園に紹介する」あまり詳しくは聞けなかったが、どうやらこの地域以外の劇団もあったもよう。…公演後、衣装洗濯のために園の洗濯機を貸して欲しいと言われたとのこと。(ん〜、それは劇団としてどうでしょう?)
さて公演、「ももん」冒頭から大盛り上がり。笑いの間隙をぬってのお芝居でした。そんな園に限って「カミナリ」では、集中度が高い。後から先生に聞いた話「年少さんもお爺さんの気持ちを判っていたみたい。チョット涙ぐんでいました」…極めつけは主任先生。終演後、何人かに感想を聞いた。直後「私も感想が言いたい」と挙手。「もう感動しました!お爺ちゃんの寂しそうな姿、戻って来た雷ちゃん。泣けちゃった」と、周りの子ども達など目に入らぬ様な勢いで伝えてくださった。ジイ達「先生のような大人がいるから、子ども達も感性豊かになるんですよ」・・・いや、本当にそう思えるステージでした。