2024年12月18日

ウサジイの公演日記#1109

愛知県北部・岩倉市の保育園で「ももん&カミナリ」。おさんぽ劇場は3年連続、しかも「ももん」3回目(「ともだちや」も2回)のお得意さま。園は市街地から少し外れた、田園の中にポツンと建っている。園舎は旧いが、その分なんとなく落ち着いた雰囲気がある。そんな園の、楽しい子と頼りがいある男性園長の話です。園舎はL字で、片方に遊戯室・職員室・給食室・乳児室と並んでいる。もう一方の枝には3歳以上児の3部屋が並ぶ。仕込み終わりテラスに出ると、給食室の前で調理員さんと話すA君。どうやら今日のおやつに関して質問しているようだ。話終わりの彼に聞くと、おやつは人参ケーキだと云う。彼にクラス名を問い、案内を請う。連れだってくま組へ行き、先生に事の成り行きを話すと「Aちゃんは大きいから、午前のおやつは無いのにねぇ」と笑ってました。…のんびりした園なんです。
しばらくの後、上演会場前に加配の先生と共にR君がやって来た。飾ってあるウェルカムボードに興味津々。メンバーCちゃんとジイの似顔も描かれている。それを指差し(実際に突っついて黒板のチョークを消してしまったのだが)「ばあちゃん、笑ってる」「ジイちゃんは?」と問うと「怒ってる」…ふ〜ん、そんな風に見えたんだ。…やがて入場。この日は開演前に誕生会。12月生まれの子達が、みんなの前に並んでお祝いしてもらう。「@@ちゃ〜ん!」と呼ばれた子は「は〜い」と応え、新しい年齢での抱負を述べる。一通り終わった頃、R君が怒りだした。司会の先生か持っていたマイクを奪い、泣き出した。先生方の対応で何とか収まったが、どうしたのかな?と謎は残り、お芝居が始まった。上演中はR君、とても集中して観てくれた。「カミナリ」では「爺ちゃん、こっち来て」と極めてフレンドリーでした。
終演後に園長先生とのミニ茶話会。誕生会での騒動を説明してくれました。R君は誕生月ではなかったが、自分も名前を呼んで貰いたかった。それで暴れ、泣いたのだった。先生方は、一度許すと毎月同じことが起こると阻止した。園長先生は「僕は呼んであげればいいと思うんです、毎月の事になったって。だって、誰に害を成すわけでもないでしょう?」「そんな事について、職員がじっくり話し合える時間がとれると良いのですが…」そして「彼はアンテナの張り方がチョット変わっている。でも、周りの状況にはとても敏感なんです」・・・R君、良い園に行けて良かったなぁ。
posted by むすび座メンバー at 17:24| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする