2024年12月17日

ウサジイの公演日記#1108

諸々の事情で、秋から年度一杯は「ももん&カミナリ」のみの公演が続いている。もう何年間も2〜3作品を持って巡演していたので、同じ作品での半年近くはどんな感じだろう?とは思っていた。が、意外に新鮮な日々が続いている。園の雰囲気・子ども達の状況などが違うと、それなりに間合いや強弱が変わってくる。それから…初演から7年も経っているにも拘らず、新しいハッケンまである。例えば「カミナリ」ラスト・爺さんゴロちゃんと再会の場面。「蓄音機?…音楽が聴けるのか?」の台詞。極めて普通に問うていたが、演出からもメンバーからも苦情はなかった。が、考えてみれば段ボールのおもちゃで音楽が聴けるわけがない…を、やっとのことで気づき、台詞の心根を変更した。遅すぎた気づきだが、ジイにとっては嬉しい変更だった。
そんなある日、市内の児童館での公演。名古屋市は、10年ほど前に児童館を指定管理にした。最初は違和感もあったが、受託者が社会福祉協議会だったこともあり、熱心に運営されている。しかし予算がない!ので、人形劇の公演はほとんどなくなってしまった。(今回はNPO法人の助力があったようです)・・・で今回だが、なんと0〜2歳さんの親子が対象の企画だという。「ももん」に惹かれてのことだろうか?とやや心配で到着。作品の理想対象年齢を伝え、「時間的に無理であれば、気兼ねなく一旦退出をと伝えてください」と話す。が…結果、ほぼ全員が最後まで観劇。と云うのも、恐らく親御さんが楽しんでご覧になっていたから(?)、子どもは親の心境に影響されますから…。
そんな中、ジイ達を震撼させたのは小さなトナカイさん。開場一番で入場してきた母子…の子=女の子・2歳。季節がらトナカイデザインのツナギを着ている。開演前のパフォーマンスとして、乳児さん向けの「コロコロ」=短い円筒形のおもちゃを転がしていると、トコトコやって来て取られてしまった。まぁそれは後から返してもらうとして、入場してくる方々に対応する。さて開演、児童館のスタッフさんには「小さな子が少しくらい歩き回っても大丈夫。ただ、照明など倒れる危険だけは注意してくださいと伝える。で、上下の前方にスタッフ待機。ところが例のトナカイさんは、それをかい潜って舞台へ突入!二度ほどスタッフさんが戻してくれた。芝居中の舞台転換時にやって来た時には、ジイ自ら抱っこして戻ってもらいました。・・・自由にしたい面もあり、客席全体を考える面もあり、難しいところです。
posted by むすび座メンバー at 17:58| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする