東海道「宮の渡し」は、熱田から海路で桑名へ向かう船着場。そのすぐ南に、内田橋商店街はある。多くの商店街同様かなり寂びれているが、一部に新規・面白い業者が入り、小さく息を吹き返している。ここで文化の日に商店街主催のお祭りがあり、ジイ達が「ももんちゃん」と「プーとブー」のミニステージを上演した。…と云っても野外ステージではなく、アーケードからは裏側にあたるビルの一階・とある劇団のアトリエです。間口2間半・奥行き6間ほど、以前は工場だったらしく少々複雑な出っ張りもある。
何故そこで?…夏に行われた人形劇のワークショップ。そこに参加した劇団の若手が、小劇場を主催する方と知り合った。彼は隣接する商店街とも仲良く、昨年のお祭りで自分の作品を上演した。が、どうもお祭りの雰囲気に馴染まないような気がしていた。そこでファミリー向け作品=むすび座に打診があったという経緯。話を聞いた若手グループから持ち掛けられたジイ達は、即断「是非やろう!」…が、会場条件がやや厳しいらしく、下見と打合せに伺った。客席は限定されるが、作品を選べば難しくはない。お祭りの中なので、20分弱の作品を13・14・15時の連続公演、料金もそれに見合うようワンコインに設定。打合せには商店街の理事も同席し、催し全体の中でどう活動するかが確認された。
当日は、用心して9時には仕込み開始。11時前には客席・受付も含めて準備完了。アーケードの方へ行くと、商店街には特別メニューのポスター・車道には何台ものキッチンカー・メインステージではフラダンスが行われている。端の方には地域の消防団や、自衛隊のブースまであった。その中を若手グループが宣伝して回る。サンドウィッチマンスタイルで、人形片手にチラシをまく。
で、公演は…前売りチケットなしで、どう転ぶか判らない中、各ステージ30名弱の入り。「どこそこで観たことがあります」って方も多く、大人だけのご来場もそこそこ。しかも初人形劇らしく、会場の状態を確認してからのチケット購入の方も。(確かに、いきなりニンギョウゲキがあるって言われても、不思議だったりします)子ども達も、各10人弱来てくれて「ありがとう!」でした。