昨年秋から巡演中の「ぐるんぱのようちえん」お芝居ではあるものの、読み聞かせ的なスタイル感がある為か、大盛り上がりになることは少ない。いや、もちろんチャ〜ント観てくれるのですが…。そんな中で先日、色んなツッコミのあったステージ。それは・・・コロナ下で年齢別の観劇をした経験から、それの良さを感じ、状況の変わった今年も長幼に分けてのステージを組んでくれた園でのこと。客席の年齢がタイトだと、そこに向けた演技になる。セリフの速さとか間合いとか。それが功を奏したのか、賑やかな反応のステージになった。
何よりウケたのは「思ったより面白いなぁ‥」こんな声は数年に一回しか聞かれない。彼がどんな舞台を予想していたかは知る由もないが、面白くとも有難いお言葉でした。ひょっとして近親者にこんなセリフの得意な方が居るのかもしれません。お芝居の中盤過ぎに聞こえてきて、その後はハッスルするしかないジイでした。それから最後列・年長さんの男の子(と追随する女の子)。ぐるんぱが新しい仕事に向かって「張り切っていくぞ〜!」という度に「お〜!!」と拳を上げてくれる。なんだか、すっかり乗せられてしまいました。あと、お芝居冒頭・汚れたぐるんぱを洗う場面。人形をすり変えるのではなく、汚れをまとった象から、それを剥がす様な表現をしてるんです。「キレイになった」が正解ですが、時々「皮が取れた」などと言われる。が、その日は「裸になった!」…つまり、それまで纏っていたのは衣服だと認識されていたのかな?ま、楽しいステージでした。