【ウサジイ昔ばなし】〈134〉・・・演技3
30歳代は小学校公演班。新人から中堅、そしてベテラン側に差し掛かる時代。有難いことに、おやこ・子ども劇場公演も多く、地元の小学校公演と合わせると、現在の幼保公演並みの数をこなしていた。という訳で、とにかく走り続けた感がある。取り分け西遊記シリーズでは、先輩方の影響が大きかったかなぁ。悟空役=その後、劇団を立ち上げたN氏・八戒役=その後、大型作品にこだわり…早逝されたU氏・そしてジイが悟浄。人間の本質はそう易々とは見えないが、チョット見は役柄通りの方々であった。(ただ共通点=大酒飲みは間違いない)N氏には卓越した操作術・台詞術を、U氏には作品に対する想いの深さを学んだ。そして、役者と云うモノはその人らしさが一番だと思えるようになれた。自分は自分らしくやってゆく。それがある面、一番だと教えてもらった先輩です。
40歳になるころ、幼保班に戻る。大規模班にも難しさはあるけれど、3人班は少人数なりの大変さもある。そしてジイは、教えてもらう立場ではなくなった…のかな?2〜3年でメンバーが変わったりするのだが、最初の3〜4グループではリーダーであった。そして必ず、新人がメンバーに加入する。ジイなりの演技観を伝えるに、相手の感覚を考慮しなくちゃならない。なかなか難しい作業なんだが、自らがもう一度考える良いチャンスでもあったような気がする。そんなこんなの時代が15年ほどあって、2人班が始まる。・・・もう一回