瀬戸市の保育園で「ももん&カミナリ」を公演。この園では、昨年も同作品を上演…というのも、超狭いスペースでの公演ゆえ、上演可能な作品が限定されるのです。最初は一昨年の「ぐるんぱ」。オファーがあったが超狭いとのお話で、会場を下見に行く。近年開設の園は、立地の制約でいわゆる遊戯室のない所も多い。保育室を二部屋つなげて会場にする場合もある。が、その園には遊戯室的な部屋はあるのだが、かなり厳しい状況だった。図を使わねば説明しづらいんだが、一口で言えば間口2間のステージで上演することになる。(通常は3間強が必要)…上手のみ奥行き50pの押入れ的な空間があり、他は逃げ込みはない。下見時に20〜30分程考えて「やります」の返事。(「出来ます」ではなく)かくして「ぐるんぱ」では、見送る仲間の象たちは壁沿いの棚に飾り置く。出会うお店屋さん達も見え隠れしたところから始まる様な公演でした。
今年は昨年に続いての作品だったので、まぁまぁ順調に舞台を仕込めた。間口が必要な「カミナリ」の畑の場面だけは確認する。爺さんの登場も、通常下手からを上手からの舞台横切りルートに変える。油断していたのは立ちモノの「雲」開演と共に立ち上げるのだが、天井にゴツンしてしまい、慌てて下げたままの状態での上演になった。恐らく昨年はチェックしてたのに、甘くみてました…反省。
さて上演は…「ももん」開演のベルに対して、最年長2歳クラス(ほとんどの子は3歳ですが)の子達が「あれ?あれっ?」と反応してくれ、それを切っ掛けに笑いが巻き起こる。会場中ほどの男の子が異常な喜びをみせ、それを見た保育士さんが大笑い。後から聞くと、その子は笑い過ぎてよだれを垂らしていたという。「カミナリ」になると、さすがに笑いだけではなくジッと見入るのだが…1歳になったばかりの子も55分間ズ〜ッと観ていてくれた。彼らとしては、舞台鑑賞=この世界を理解する学習の場なのでしょう。