2025年01月28日

ウサジイの公演日記#1114

岐阜県土岐市のこども園公演が多いこの頃。中仙道の南東を並走する「中馬街道」=R363沿いにある、山あいの小さな園に伺った。隣にあった小学校は合併・廃校となり、流通会社の倉庫になっている。そんな30人にも満たない園だが、到着して搬入開始と同時に、園庭向こうの部屋から「やっほ〜!」の声が聞こえる。勿論こちらも「やっほ〜!」と返す。…早朝登園の子らしい。舞台を仕込んでいると、隣室・年長クラスの先生が「(子ども達が覗くと申訳ない)カーテン閉めましょうか?」ジイ達「いえいえ、大丈夫。準備を見るのも楽しんで貰いたいので」しばらくして、年長さん6名がやって来る。まず自己紹介してくれ、男子がいきなり「コマを回します!」が、その子は敢え無く失敗。しかし、その子「Kちゃんは名人だよ」と女の子を指名。するとそれなりに回った。…我を張らず友を立てる雰囲気にビックリのジイ達。実はその男の子が、「やっほ〜」の子=A君でした。
さて上演は、少人数なりにも盛り上がり…「カミナリ」で爺さんが雷の子の「頂きま〜す」に「チャントしろ‼‼」には、「ほら、こうやって手を合わせて…」と教えてくれる。舞台転換の音楽に合わせて手拍子は、先生主導。…公演後は、クラス別にステージ前に来て、間近で人形などを観察〜の写真撮影。年長クラスには、ジイ達も大盤振る舞いで「ゴロちゃん蓄音機」のレプリカを被ってもらう。それを先生方は撮影。一通り回ると、今度は先生方が大騒ぎで被りだす。そして撮影。ん〜、いい意味で若者グループって感じ。そんな大人達と生活している子ども達は、幸せなんだろうなぁ、と思うジイでした。
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2025年01月26日

ウサジイの公演日記#1113

【ウサジイ昔ばなし】〈127〉・・・舞台監督
劇団の各公演グループには、責任者=班長がいる。小学校公演班には別に舞台監督を置き、複数での運営をしている。ところで舞監というと、上演当日のステージを管理する他、上演作品の創作・質の維持の進行役となる。が、当人の資質によってあり様は異なってくる。ジイは1980年代「悟空誕生」2年目〜「西遊記」2年目の4年間、舞監の任に就いていた。班長のC氏が公演先・外部スタッフの対応にあたり、ジイが稽古関係・舞台設営関係を担当していた。班にはもう一人の先輩=U氏もおり、傍目八目的に足りない部分を助言してくれていた。
ところで当時は、子ども・おやこ劇場全盛期で、1ヵ月ほどの旅公演が多かった。寝起きを共にする長丁場の旅公演。その頃は旅館が多く、大部屋で文字通りトモニしていた。上演に際しては常に新鮮であろうとは思っていても、生活環境的に「慣れ」は発生してしまいがち。そこで舞監のジイは、旅に出る際に「ネタ」を幾つか仕込んでいた。…それは…チョット狡いやり方ですが、いつもとは違う状況を人為的に起こすと云うモノ。例えば…「西遊記」で、既に出番の終わった白馬を登場させ、悟空に対峙させる。(後半に数分、ジイの手が空く時間があったのでしょう)⇒周囲の役者は驚いたようでしたが、肝心の悟空役=C氏には「お前の出番は終わったんだよ!」と一喝されてしまった。役者が一枚上でした。
役者集団自体も新鮮さを欲していたのか(?)・・・佐賀県多久市での上演時、「ったく〜」が連呼された。各自が自分の台詞のどこで使えるか考え、それとなく発していたと記憶してます。そのツアー・別公演では「ドモリ」のオンパレード。事の発端はある役者が台詞を噛んでしまった。その後、自然発生的にチョットずつ嚙みがちにドモルが始まった。ただ一人終盤までソレのなかった先輩=U氏は、大団円となる筋斗雲の投げ手。悟空の「お〜い、筋斗雲〜!」に呼応して「お、お、お〜!」いや、そこでやるとは参りました。
posted by むすび座メンバー at 12:04| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2025年01月16日

ウサジイの公演日記#1112

幼保公演の依頼は各園から来るわけで、行政の取りまとめでなければ自治体単位で右ならえ!となるはずはない。が過去、幾つかの自治体で、公演減少から急速に皆無となった事例がある。他の劇団に移ったのか?…東濃・土岐市の場合はちょっと違う、と云うかちょっと分からない。ジイが入団した頃、かなりの園で上演していた。(その頃、園のバザーで購入した丼ぶり=¥20は、今もジイのラーメン用です)けれど、その数年後には土岐市の公演は無くなっていた。当市にはむすび座にいた方の劇団があり、その方曰く「うちの市じゃ人形劇やらないんで、市役所に怒鳴り込んだの。でもナシノツブテ」という訳で、諦めていた。ところが今年、夏ころにオファーがあり、ジイ達が市内全園を巡演することになった。
やや「ドウユコト?」的な感じで、最初の園に伺う。今まで観劇していなかったような感じではない。話を聞くと…「何年も前から市が取りまとめている。劇団は市が決めて各園に紹介する」あまり詳しくは聞けなかったが、どうやらこの地域以外の劇団もあったもよう。…公演後、衣装洗濯のために園の洗濯機を貸して欲しいと言われたとのこと。(ん〜、それは劇団としてどうでしょう?)
さて公演、「ももん」冒頭から大盛り上がり。笑いの間隙をぬってのお芝居でした。そんな園に限って「カミナリ」では、集中度が高い。後から先生に聞いた話「年少さんもお爺さんの気持ちを判っていたみたい。チョット涙ぐんでいました」…極めつけは主任先生。終演後、何人かに感想を聞いた。直後「私も感想が言いたい」と挙手。「もう感動しました!お爺ちゃんの寂しそうな姿、戻って来た雷ちゃん。泣けちゃった」と、周りの子ども達など目に入らぬ様な勢いで伝えてくださった。ジイ達「先生のような大人がいるから、子ども達も感性豊かになるんですよ」・・・いや、本当にそう思えるステージでした。
posted by むすび座メンバー at 18:25| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2025年01月02日

ぶぶふぉと・・・アケオメ

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後ろの輪っかは、茅の輪っていうの。
くぐると、良いことあるんだって。

※ 鈴鹿市・都波岐奈加等神社にて
posted by むすび座メンバー at 20:26| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする