長野県・茅野市の劇場公演。ゆったりと移動して前泊。日曜のホテル朝食会場はかなりの混みよう、八ヶ岳の麓だけあってトレッキング的服装の方も多い。外に出ると…寒!会場へと向かう車中、路肩の気温表示は19℃。公演会場は、「八ヶ岳自然文化園」のセミナーハウス。緩やかに坂道を上ってゆくと、うっすらと霧に包まれる。霧をかき分け進むと、白樺の木立の向こうに緑色の屋根が見えてきた。公演に来たのか?観光に来たのか?美しい自然にテンション上がる。
会場の都合で9時入りの11時開演だが、大人数のお手伝いでアッという間に搬入終了。「ともだちや」の仕込みは早い、30分少々で完了し、打合せ〜開演挨拶の練習等々。司会進行は、女の子・小3〜4(?)の二人。離れた小学校だというが、劇場友達で息があってる。この二人、今日の例会では主役感があるのか?開場後も終演後も何かと話しかけてくる。舞台衣装を見ては「変な模様のシャツ!」<これは衣装なの>「ふ〜ん衣装なのか…」「おじさん、帽子が似合ってない」<おばさんは?>「お姉さんは似合ってる」…こりゃ開演したら、かなり突っ込まれるぞ、と思っていたのだが…始まるとじっと見ている。突っ込まないどころか、ほとんど笑わない。面白くないわけではないらしい。相当入り込んでいる。他の子たちも同様で、笑い声はむしろ大人中心でした。ん〜、いろんな観かたがあるんですね。
終演後、昼食交流会。弁当に入ってた不思議な風味の緑色、パセリのお浸しでした。この地域では大量にとれるので、普通に食べているとのこと。感想・質問などが続く中、青年の発言が面白かった。「俺はミミズクが好きです。友達になるのも良いけど、ちょっと離れたところから眺めていて『ほら、くっつけよ』なんて思うのが楽しいから」…友達関係というより、恋人関係をイメージしているようでした。
2024年09月30日
2024年09月20日
ウサジイの公演日記#1093
涼しい北海道から帰ると、蒸々暑々〜の地元幼保公演。東郷町は公立4園に公費での観劇を行っている。今日の園「ともだちや」では、後半ず〜っと「オオカミさん、可愛くない」と言われてしまった。前半ラスト、ミニカーをキツネにあげると「いいな〜、僕も欲しい!」残念、舞台と客席には厳しいラインがあるのです。・・・で、北海道の思い返し。
札幌で夕食交流会があった。コロナ時には中々できなかったが、互いの活動のためには有難い機会なのです。食事が運ばれ、最初は観たばかりの「ももん&カミナリ」の感想から始まる。この作品を採っていただく時には「ももんちゃん」の力が大きいのですが、話は段々「カミナリ」についてに移って行く。お芝居の中で、爺さんは忖度することなく子どもを怒る。(ジイは、それをやりたくてこの作品を選んだのですが…)その情景から話は広がり、子ども劇場事務所での情景が幾つか話された。そのどれもが、「子どもと真剣に向き合えば、その子はチャント判ってくれる」って云うような話だった。家や園・学校で上手くいっていない子が、事務所にやって来た。イケナイことをした時に、運営陣が怒った。その子はシュンとしたが、次に会った時には懐いてくれた。その子に「誰が一番好き?」と聞くと、怒った人を指名したという。そんな話が、いくつも聞かれた。劇場活動を続けてきた方々だからこそ、そんな対応ができた。ずっと子どもと向き合ってきたからこそ、大胆だがちゃんとした対応ができたのでしょう。そんな話を嬉しそうにし合うお仲間の姿が頼もしかった。
札幌で夕食交流会があった。コロナ時には中々できなかったが、互いの活動のためには有難い機会なのです。食事が運ばれ、最初は観たばかりの「ももん&カミナリ」の感想から始まる。この作品を採っていただく時には「ももんちゃん」の力が大きいのですが、話は段々「カミナリ」についてに移って行く。お芝居の中で、爺さんは忖度することなく子どもを怒る。(ジイは、それをやりたくてこの作品を選んだのですが…)その情景から話は広がり、子ども劇場事務所での情景が幾つか話された。そのどれもが、「子どもと真剣に向き合えば、その子はチャント判ってくれる」って云うような話だった。家や園・学校で上手くいっていない子が、事務所にやって来た。イケナイことをした時に、運営陣が怒った。その子はシュンとしたが、次に会った時には懐いてくれた。その子に「誰が一番好き?」と聞くと、怒った人を指名したという。そんな話が、いくつも聞かれた。劇場活動を続けてきた方々だからこそ、そんな対応ができた。ずっと子どもと向き合ってきたからこそ、大胆だがちゃんとした対応ができたのでしょう。そんな話を嬉しそうにし合うお仲間の姿が頼もしかった。
2024年09月13日
ウサジイの公演日記#1092
北海道での公演を終え、帰途につく。が、フェリー出港は23時過ぎ、有り余る時間がある。釧路からR240・通称まりも国道を北上、阿寒市街を過ぎた辺りで道の駅。ジャガイモ(レッドムーン)を買う。タンチョウ云々との看板があるが、それらしき雰囲気はない。そこを出てしばらく走ると、居た!タンチョウが。低く飛んでるのとか、草地で食事中(?)とか。渡り鳥かと思っていたが、調べてみるとどうやら日本では留鳥らしい。さらに北上し、阿寒湖。湖畔エコミュージアムセンターに寄り、学習タイム。それより…前庭にエゾシカが3頭草を食んでいた。かなり近寄っても気にせず(いや実は警戒してたかも)食べ続けていた。その後、木立を抜け湖畔に出ると「ボッケ」=泥状の噴泉とでも言うのか、泥のプールがボコボコと沸いている。硫黄の臭いもかなり強い。
阿寒湖からはR241を西南進し、足寄の道の駅で昼食。ここ出身の松山千春氏のコーナーがあった。更に西へ峠を越え士幌、〜南下し音更から道東道にのる。千歳付近まで来て時間に余裕ありと判断、追分町ICで下り、R234で苫小牧へ。夕食&食料買い出しでイオンへ寄る。ここには道内の某有名菓子店の支店が3つあり、土産選びには便利なのです。・・・な〜んて書いてると、遊んでばかり?などと思われがち。でも、せっかく知らない所へ来たらとにかく探索しなけりゃ損です。(ジイの場合、地元スーパーの品揃えなんかも興味津々)何の役に立つか?それは判らないが、どこかで表現に繋がっていると思い込んでいます。
阿寒湖からはR241を西南進し、足寄の道の駅で昼食。ここ出身の松山千春氏のコーナーがあった。更に西へ峠を越え士幌、〜南下し音更から道東道にのる。千歳付近まで来て時間に余裕ありと判断、追分町ICで下り、R234で苫小牧へ。夕食&食料買い出しでイオンへ寄る。ここには道内の某有名菓子店の支店が3つあり、土産選びには便利なのです。・・・な〜んて書いてると、遊んでばかり?などと思われがち。でも、せっかく知らない所へ来たらとにかく探索しなけりゃ損です。(ジイの場合、地元スーパーの品揃えなんかも興味津々)何の役に立つか?それは判らないが、どこかで表現に繋がっていると思い込んでいます。
2024年09月11日
ウサジイの公演日記#1091
札幌の次は釧路…への移動日。とにかく行けば良いわけで、高速道路は帯広まで。後はR38を走った。途中、豊頃で「ハルニレの木」に会う。(ぶぶふぉと参照)樹自体にも150年の年輪を感じたが、立っている牧草地・好天の空と雲に映えて清々しい気分になる。途中、道道1038号線に迂回し、早めに太平洋側に出る。海岸線に沿った山肌は、海からの強風のせいか高い木は生えていない。白波立つ長〜い海岸線を釧路市へと走った。
翌日の公演は夕方から。入り時間まで間があり、釧路湿原へ足をのばす。まず釧路湿原展望台…と思ったら、駐車場で観光バスに遭遇。館内は落ち着いて見たいので、眼に入った周遊道路(?)へ向かう。湿原の中を歩くのかと思ったら、湿原端の山の中を上ったり下ったり。3q弱でも汗びっしょり、最後に展望所があってホッと一息つく。ところが、その道の出口まで来ると「熊発見の情報アリ・しばらく閉鎖します」の看板。ジイ達が歩き始めて程なく熊出没の報告があったらしい。行けて・会わなかったから、ラッキーでした。その後、道道53号を更に北上し、鶴居村の温根内ビジターセンター。ここの木道は、文字通り「湿原」の上を歩ける。木道の上に何かの糞を目にする。キツネか?タヌキか?にしても周りは湿地だから、この上をトコトコ歩いていたんだろうか?などと考えていたら…なんとエゾジカに遭遇!湿原の草を食べている。あんなに細い足だから、湿地とそうでない部分と判って歩いているのだろう。…それから、ず〜っと向こう、多分1q先にタンチョウ2羽も確認。
もちろん公演もしましたよ。開演前に話しかけられる。「ずっと観たかったんです。その頃は小さな子が少なく、やっとお呼びできたら、自分の子達は中学生」…もう7年もやってるからなぁ。「1歳の孫が、札幌で観たそうです」…同じモノを観られて嬉しそう。「帯広まで行って観ました」…一昨日の「かくれやま」公演、ありがとうございました。
翌日の公演は夕方から。入り時間まで間があり、釧路湿原へ足をのばす。まず釧路湿原展望台…と思ったら、駐車場で観光バスに遭遇。館内は落ち着いて見たいので、眼に入った周遊道路(?)へ向かう。湿原の中を歩くのかと思ったら、湿原端の山の中を上ったり下ったり。3q弱でも汗びっしょり、最後に展望所があってホッと一息つく。ところが、その道の出口まで来ると「熊発見の情報アリ・しばらく閉鎖します」の看板。ジイ達が歩き始めて程なく熊出没の報告があったらしい。行けて・会わなかったから、ラッキーでした。その後、道道53号を更に北上し、鶴居村の温根内ビジターセンター。ここの木道は、文字通り「湿原」の上を歩ける。木道の上に何かの糞を目にする。キツネか?タヌキか?にしても周りは湿地だから、この上をトコトコ歩いていたんだろうか?などと考えていたら…なんとエゾジカに遭遇!湿原の草を食べている。あんなに細い足だから、湿地とそうでない部分と判って歩いているのだろう。…それから、ず〜っと向こう、多分1q先にタンチョウ2羽も確認。
もちろん公演もしましたよ。開演前に話しかけられる。「ずっと観たかったんです。その頃は小さな子が少なく、やっとお呼びできたら、自分の子達は中学生」…もう7年もやってるからなぁ。「1歳の孫が、札幌で観たそうです」…同じモノを観られて嬉しそう。「帯広まで行って観ました」…一昨日の「かくれやま」公演、ありがとうございました。
2024年09月10日
2024年09月09日
ウサジイの公演日記#1090
翌朝7:30に士別を出て道央道を南下、札幌に戻る。旭川以北は森の中を走る様な部分もあり、「鹿に注意!」の電光掲示も誇張ではないような気がする。虫、取り分けトンボが多く、何匹も殺生してしまった。日曜日だと云うこともあり、予定時刻前に会場到着。札幌子ども劇場協議会の5劇場さん協同の例会は幼児例会で、小学生未満の子達のみ。小学生不在は、少々構える部分もあるジイなのです。けれども始まれば、子ども達に助けられっぱなしのジイ。というのは…。
*この日が子ども劇場デビューだという2歳さん。お芝居が始まると、トコトコと舞台前に来る。ジッと見ていて、帰って行く。客席と舞台ツラとの中間点が立止り点らしい。何度も繰り返すが、視線を遮られて文句を言う子もなく、お芝居は終了。終演後にお母さんの元に行くと、「ごめんなさいねぇ」でも、その割にはドッシリ構えている感じ。続けて観てくださるようで安心です。 *「ももんちゃん」前半・カエルの場面。時々あるんですが、カエルの動きに合わせてピョンピョンする子。すると隣の子も真似て、ピョンピョン。それが周りの大人に大受けで、ステージのジイ達は二の次。 *最初に入場して、人形劇を超楽しみにしていた男の子・年長さん(?)。「ももんちゃん」を超楽しみ、幕あいのゲームで盛り上がり、さぁ「カミナリ」となった途端…自ら後ろの方へ移動して行く。どうした事か?と盗み見ながらのお芝居。どうやら鼻血が出たらしい。後で聞くと、これが初回ではなく、出血に対して冷静に対処したらしい。つまり、母ではなく劇場スタッフの所に行き、処置を求めた。しかし観劇は止めず、額を冷やすモノが目を閉ざすと自分の手に奪い、見えるようにして冷やしていた。有難い観客です。
*この日が子ども劇場デビューだという2歳さん。お芝居が始まると、トコトコと舞台前に来る。ジッと見ていて、帰って行く。客席と舞台ツラとの中間点が立止り点らしい。何度も繰り返すが、視線を遮られて文句を言う子もなく、お芝居は終了。終演後にお母さんの元に行くと、「ごめんなさいねぇ」でも、その割にはドッシリ構えている感じ。続けて観てくださるようで安心です。 *「ももんちゃん」前半・カエルの場面。時々あるんですが、カエルの動きに合わせてピョンピョンする子。すると隣の子も真似て、ピョンピョン。それが周りの大人に大受けで、ステージのジイ達は二の次。 *最初に入場して、人形劇を超楽しみにしていた男の子・年長さん(?)。「ももんちゃん」を超楽しみ、幕あいのゲームで盛り上がり、さぁ「カミナリ」となった途端…自ら後ろの方へ移動して行く。どうした事か?と盗み見ながらのお芝居。どうやら鼻血が出たらしい。後で聞くと、これが初回ではなく、出血に対して冷静に対処したらしい。つまり、母ではなく劇場スタッフの所に行き、処置を求めた。しかし観劇は止めず、額を冷やすモノが目を閉ざすと自分の手に奪い、見えるようにして冷やしていた。有難い観客です。
ウサジイの公演日記#1089
「ももん&カミナリ」で北海道ツアー。例によって敦賀23:55発のフェリーで、翌日20:30苫小牧東港〜札幌泊。翌朝、道央道を北上して士別へ。昼入りの公演だったので、時間的に大好きな一般道は選択肢にならなかった。が、やや早めに着き「羊と雲の丘」へ。(←ぶぶふぉと参照)世界の羊館には実に多様な羊がいて、しかも餌を求めてか?どの仔も近づいてくる。チョット嬉しい。昼食は、道の駅で「マトンカレー」…ジンギスカン的香りがホッカイドー。
さて、おやこ劇場の公演…40人ほどの客席だったが、冒頭からどの子も笑い声が途切れない。ところが「カミナリ」中盤・畑を耕すシーンで、会場の天井灯が突然の消灯!スイッチの付近には誰もいなかったから、事務所での誤操作か?(…結局不明)子ども達は「?」的な雰囲気を出すものの騒ぎにはならず、劇場スタッフの対応で10数秒後(恐らく)には復活。何事もなかっ様にお芝居は続きました。…がジイは、万一復活が遅れた場合も考え、お芝居のどこかで「暗くなったから一休み」と人形に言わせられないかなどと考えるのでした。ところで、上演中に飛び出しそうになる子が一人。その度に会場スタッフに止められていたが、終演後にもステージ前にやって来る。どうやら裏側を見たいようだ。他の子の手前断ると、今度はゴロちゃん製作の「蓄音機」を被りたいと言い出す。(ご覧になってない方には「?」ですが、紙製の箱で作り、被って歌うジュークボックス的なモノ)…実はそんな時用にと、舞台用とは別に体験用の「蓄音機」を持っているんです。早速取り出して渡す。すっかりご満悦の彼。しばらくの後、返してくれ、「家で作る!」と帰ってゆきました。
さて、おやこ劇場の公演…40人ほどの客席だったが、冒頭からどの子も笑い声が途切れない。ところが「カミナリ」中盤・畑を耕すシーンで、会場の天井灯が突然の消灯!スイッチの付近には誰もいなかったから、事務所での誤操作か?(…結局不明)子ども達は「?」的な雰囲気を出すものの騒ぎにはならず、劇場スタッフの対応で10数秒後(恐らく)には復活。何事もなかっ様にお芝居は続きました。…がジイは、万一復活が遅れた場合も考え、お芝居のどこかで「暗くなったから一休み」と人形に言わせられないかなどと考えるのでした。ところで、上演中に飛び出しそうになる子が一人。その度に会場スタッフに止められていたが、終演後にもステージ前にやって来る。どうやら裏側を見たいようだ。他の子の手前断ると、今度はゴロちゃん製作の「蓄音機」を被りたいと言い出す。(ご覧になってない方には「?」ですが、紙製の箱で作り、被って歌うジュークボックス的なモノ)…実はそんな時用にと、舞台用とは別に体験用の「蓄音機」を持っているんです。早速取り出して渡す。すっかりご満悦の彼。しばらくの後、返してくれ、「家で作る!」と帰ってゆきました。