【鹿児島祭典】F
祭典では子ども実行委員会が活躍します。全体を掌握する実行委員会は大人。でも「子ども芸術祭典」なので、子どもも独自の活動を展開します。協賛金の要請などは、子どもだからこそゲットできる件もある。あるステージでは「遊び場」を企画した。遊べるオモチャを手作りし、会場内に遊び場を用意した。すべてが子ども実委の発想と作業で出来上がった。用意された子ども実委ではなく、本当の子どもの力で作られたモノには感動する。因みにオモチャは…団扇で浮かせる落下傘・事前交流会で紹介した紙製の「走るももんちゃん」でした。
その日のアフタートークで「参った!」が出ました。「今日のお芝居を観て、エッ?って思ったことは?」⇒女の子・一年生(?)「カミナリのお爺さんが蓄音機を直せなかったこと」…エッ?そういうストーリーなんだよ。よく判らず聞き返すと「だって明日は@@で公演があるでしょ。直らなかったらお芝居ができない」…なるほど!極めて冷静な意見でした。
最終日には「まとめ会」コースすべての実行委員会が集結して、行った活動やステージの感想を共有する。中には、その日を想い出して涙する方も。大変な思いをして、あの日を迎えたんだろうと想像される。祭典は地域の文化を耕す活動でもあるし、関わった方の力となるモノなんだろうなぁ。(あ!書いてなかったが、初日には「歓迎会」こちらもコースの方々が集まり、決意表明や到達状況を報告し合うのです)
※ジイの鹿児島祭典は、20年近く前から7作品・13回。次のメンバーにバトンを渡します。
2024年02月25日
2024年02月23日
ウサジイの公演日記#1046
【鹿児島祭典】E
同じ鹿児島市内でも、ステージにより趣はかなり異なる。が、地域の雰囲気や集客人数からの予想しても、ハズレることも多い。(ま、そこが面白いんですがね)客席が小さめでも、元気な子が2〜3人いるだけで会場が沸きあがる。熱心な、演劇大好きな大人よりも(失礼)子どもの力はスゴイ。そんな子が居るかどうか?開演前に登場する「ウェルカム人形」で判ることも多い。「ももん&カミナリ」のそれは、シーソー&子犬。その日は子犬が歩くだけで「ワンちゃんこっち来て!」…ウムウムこれは良いぞ、と思うジイとCちゃん。
案の定「ももん」冒頭から盛りあがる。前列端っこの女の子・2歳(?)、ももんが走るたびに立ち上がって、嬉しそうに足踏みをする。一緒に走りたいんだね。ももんが山登りに成功すると大きな拍手をくれる。反対側の同年齢ほどの女の子、最初からケラケラ笑っている。ところが、カエルの場面で急に後ろへ。お母さんの所へ行ったのだ。一瞬{?}、理由はすぐに判った。おしっこでした。しかし、お芝居はドンドン進んでしまう。「早く帰って!」と願うジイ。…でも終演後、彼女は舞台前に来て「面白かった」と言ってくれました。
一方、小学校中学年・男子の集団は…ももんがケコミを飛び出して走り出すと「お〜空中、恐〜!」…想像力の欠如ですぞ。橋の場面で尺取虫がオイデオイデをすると「こっちへ来いってさ」…ある意味、親切な助言なんですが。そんな彼ら、「カミナリ」終盤・爺さん独りぼっちの場面で何か別のことに気をとられ、こっちを見てない。ジイとしては一番の見せ場なわけで、思わず咳払いをする。もちろん遣う人形の爺さんとして。すると彼ら、思わずこちらを注視。納得したジイはお芝居を続けたのでした。
同じ鹿児島市内でも、ステージにより趣はかなり異なる。が、地域の雰囲気や集客人数からの予想しても、ハズレることも多い。(ま、そこが面白いんですがね)客席が小さめでも、元気な子が2〜3人いるだけで会場が沸きあがる。熱心な、演劇大好きな大人よりも(失礼)子どもの力はスゴイ。そんな子が居るかどうか?開演前に登場する「ウェルカム人形」で判ることも多い。「ももん&カミナリ」のそれは、シーソー&子犬。その日は子犬が歩くだけで「ワンちゃんこっち来て!」…ウムウムこれは良いぞ、と思うジイとCちゃん。
案の定「ももん」冒頭から盛りあがる。前列端っこの女の子・2歳(?)、ももんが走るたびに立ち上がって、嬉しそうに足踏みをする。一緒に走りたいんだね。ももんが山登りに成功すると大きな拍手をくれる。反対側の同年齢ほどの女の子、最初からケラケラ笑っている。ところが、カエルの場面で急に後ろへ。お母さんの所へ行ったのだ。一瞬{?}、理由はすぐに判った。おしっこでした。しかし、お芝居はドンドン進んでしまう。「早く帰って!」と願うジイ。…でも終演後、彼女は舞台前に来て「面白かった」と言ってくれました。
一方、小学校中学年・男子の集団は…ももんがケコミを飛び出して走り出すと「お〜空中、恐〜!」…想像力の欠如ですぞ。橋の場面で尺取虫がオイデオイデをすると「こっちへ来いってさ」…ある意味、親切な助言なんですが。そんな彼ら、「カミナリ」終盤・爺さん独りぼっちの場面で何か別のことに気をとられ、こっちを見てない。ジイとしては一番の見せ場なわけで、思わず咳払いをする。もちろん遣う人形の爺さんとして。すると彼ら、思わずこちらを注視。納得したジイはお芝居を続けたのでした。
2024年02月22日
ウサジイの公演日記#1045
【鹿児島祭典】D
コースも後半突入。残念ながら、こちらの天気はイマイチですが、ステージは好天続き。さて、どこにも一人や二人は危ない感じの子がいるのですが…そのステージはKちゃん2歳・男の子。開場間もなくやって来て、会場中を元気に走り回る。まさにリアルももんちゃん。時々舞台にも入りかけるわけで、ジイ達は本番中にもアリだろうと、その対応を覚悟するほど。ところがお芝居が始まると…「ももん」冒頭・箱が動く場面。会場が箱の動きに集中するなか、「これ、面白いね〜!」とクリアな発言。その言葉に会場は大爆笑。おかげでジイ達は、お芝居を一時休憩。その彼、「カミナリ」終盤・爺さん独りぼっちの場面で、お母さんに何か言ってる。カレー(?)がどうのこうのと聞こえるが、判らない。終演後にお母さんに聞くが、やはり判らないそうだ。一体何を思っていたんだろうか?判らず残念だ。
「カミナリ」冒頭・爺さんレコードを聴く場面。爺さん登場から間もなく、前列の女の子・4歳(?)が「お爺さん、お爺さん!」と呼びかけてくる、何度も。多分7〜8回ほど。さすがにジイとしては放っておけず「ん?…空耳か」とアドリブを入れる。やがて雷鳴が聞こえ始めると「雨、降ってくるよ〜」などと心配してくれる。あとから聞くとこの子、同居している祖父母が大好きなんだという。いやいや、彼女の爺さんほど優しくなくてゴメンね。
バラシ・搬出が終わった後に、ほとんどの会場で実行委員の皆さんとの交流会がある。昨年までは感想を聞くことが多かったのだが、Aで話した「げきみてアフタートーク」形式も増えてきた。…で、その日の秀逸な発言。「カミナリのお母さんがゴロちゃんを連れ戻した後、どんなことを言っていましたか?」⇒「カミナリ族は地球侵略を狙っていたが、ゴロちゃんが上手くできなかったので、別の計画を考えていた」。「ももんちゃんは何故走っていたの?」⇒「ももんちゃんは桃太郎で、蝶・蛙・尺取虫・熊を従えて鬼ヶ島に向かっていた」。この答を言った中一男子のRくん、5〜6年前に「コンポン」でも会っており、極めて印象的な子だった。成長しても変わらないトコはあるんだなぁ。
コースも後半突入。残念ながら、こちらの天気はイマイチですが、ステージは好天続き。さて、どこにも一人や二人は危ない感じの子がいるのですが…そのステージはKちゃん2歳・男の子。開場間もなくやって来て、会場中を元気に走り回る。まさにリアルももんちゃん。時々舞台にも入りかけるわけで、ジイ達は本番中にもアリだろうと、その対応を覚悟するほど。ところがお芝居が始まると…「ももん」冒頭・箱が動く場面。会場が箱の動きに集中するなか、「これ、面白いね〜!」とクリアな発言。その言葉に会場は大爆笑。おかげでジイ達は、お芝居を一時休憩。その彼、「カミナリ」終盤・爺さん独りぼっちの場面で、お母さんに何か言ってる。カレー(?)がどうのこうのと聞こえるが、判らない。終演後にお母さんに聞くが、やはり判らないそうだ。一体何を思っていたんだろうか?判らず残念だ。
「カミナリ」冒頭・爺さんレコードを聴く場面。爺さん登場から間もなく、前列の女の子・4歳(?)が「お爺さん、お爺さん!」と呼びかけてくる、何度も。多分7〜8回ほど。さすがにジイとしては放っておけず「ん?…空耳か」とアドリブを入れる。やがて雷鳴が聞こえ始めると「雨、降ってくるよ〜」などと心配してくれる。あとから聞くとこの子、同居している祖父母が大好きなんだという。いやいや、彼女の爺さんほど優しくなくてゴメンね。
バラシ・搬出が終わった後に、ほとんどの会場で実行委員の皆さんとの交流会がある。昨年までは感想を聞くことが多かったのだが、Aで話した「げきみてアフタートーク」形式も増えてきた。…で、その日の秀逸な発言。「カミナリのお母さんがゴロちゃんを連れ戻した後、どんなことを言っていましたか?」⇒「カミナリ族は地球侵略を狙っていたが、ゴロちゃんが上手くできなかったので、別の計画を考えていた」。「ももんちゃんは何故走っていたの?」⇒「ももんちゃんは桃太郎で、蝶・蛙・尺取虫・熊を従えて鬼ヶ島に向かっていた」。この答を言った中一男子のRくん、5〜6年前に「コンポン」でも会っており、極めて印象的な子だった。成長しても変わらないトコはあるんだなぁ。
2024年02月18日
ウサジイの公演日記#1044
【鹿児島祭典】C
今コース、ほとんどは鹿児島みなみ子ども劇場さんの地域だが、中盤に二日間・南さつま市の加世田子ども劇場さんへ。鹿児島市からはひと山越えた、東シナ海に面した街です。一日目は市中心部の市民会館、二日目は浜に近い万世小学校。万世は特攻の街の一つ、特攻平和祈念館があります。その二日間、忘れがたい子たちに出会いました。
おチョンボ髪の男の子・4歳位。入場時からテンションマックスで、いきなり舞台へ乱入しそうになる。「ももん」開始からケラケラ、山登りでは「頑張れ〜」。「カミナリ」が始まると、ゴロちゃんvs爺さんに体をピョンピョンさせる。泥んこバトルでは「爺ちゃん頑張れ〜!」…ところが、ゴロちゃんが母ちゃんに連れ戻される場面では神妙になり、ゴロちゃんと見送る爺さんを見比べている。二人の関係を感じようとしている。いや〜、深い!単なるテンションマックス坊主ではなかった。ちゃ〜んとお芝居のテーマに触れていてくれたんです。
最前列で観ていた男の子・3歳(?)。「ももん」が山から落っこち涙する。と、彼も涙ぐみ号泣しそう。ジイ達は彼をもたせようと、チョットだけお芝居をスピードアップ。何とか一話完了。涙したももんちゃんに共感してのことかと思っていたんですが…幕あいに救出に来た父の元へ行く時に「@@@が痒いの〜」そうでしたか、そんな理由だったんですね。安心したような、残念なような…。
・・・翌日、鹿児島市に帰り…最前列で観ていた1歳さん(?)、どういう訳かずっと笑っている。ところが「カミナリ」後半、いきなり後ろのお母さんの所へ。飽きちゃったのかなぁ、と思っていたら、後から聞いた話。「後ろでオッパイ飲んだら、また帰って来て観てました」。別のお父さんから聞いた話。1歳にならない娘さんが、一時間ジッと舞台を観ていたらしい。ジイ「社会を学習してるんですかねぇ」父「なるほど、そうですね」…ベイビーシアターとはいきませんが、チョットだけ乳児さんにも役立ちました。
今コース、ほとんどは鹿児島みなみ子ども劇場さんの地域だが、中盤に二日間・南さつま市の加世田子ども劇場さんへ。鹿児島市からはひと山越えた、東シナ海に面した街です。一日目は市中心部の市民会館、二日目は浜に近い万世小学校。万世は特攻の街の一つ、特攻平和祈念館があります。その二日間、忘れがたい子たちに出会いました。
おチョンボ髪の男の子・4歳位。入場時からテンションマックスで、いきなり舞台へ乱入しそうになる。「ももん」開始からケラケラ、山登りでは「頑張れ〜」。「カミナリ」が始まると、ゴロちゃんvs爺さんに体をピョンピョンさせる。泥んこバトルでは「爺ちゃん頑張れ〜!」…ところが、ゴロちゃんが母ちゃんに連れ戻される場面では神妙になり、ゴロちゃんと見送る爺さんを見比べている。二人の関係を感じようとしている。いや〜、深い!単なるテンションマックス坊主ではなかった。ちゃ〜んとお芝居のテーマに触れていてくれたんです。
最前列で観ていた男の子・3歳(?)。「ももん」が山から落っこち涙する。と、彼も涙ぐみ号泣しそう。ジイ達は彼をもたせようと、チョットだけお芝居をスピードアップ。何とか一話完了。涙したももんちゃんに共感してのことかと思っていたんですが…幕あいに救出に来た父の元へ行く時に「@@@が痒いの〜」そうでしたか、そんな理由だったんですね。安心したような、残念なような…。
・・・翌日、鹿児島市に帰り…最前列で観ていた1歳さん(?)、どういう訳かずっと笑っている。ところが「カミナリ」後半、いきなり後ろのお母さんの所へ。飽きちゃったのかなぁ、と思っていたら、後から聞いた話。「後ろでオッパイ飲んだら、また帰って来て観てました」。別のお父さんから聞いた話。1歳にならない娘さんが、一時間ジッと舞台を観ていたらしい。ジイ「社会を学習してるんですかねぇ」父「なるほど、そうですね」…ベイビーシアターとはいきませんが、チョットだけ乳児さんにも役立ちました。
2024年02月16日
ウサジイの公演日記#1043
【鹿児島祭典】B
今回の祭典コース…「ももんちゃん」の走行場面で、同じようにピョンピョンする子にしばしば出会う。音楽がかかると、走るわけではないのだが客席で跳ねる。場合によっては、お父さんが膝の上でピョンピョンさせている姿もある。小さな子にとって同化しやすく、没入しがちなお芝居らしい。反対に小学校高学年男子は、幼児とは距離を取りたいらしい。箱から出て歩く辺りはそれなりに興味深く観ているが、ケコミを離れて走り出すと「空中走ってる!」と茶々を入れる。仲間と面白がりながら、毎回「お〜!空中走ってるぞ!」客席全体はそんな雰囲気はなく、演じ手としては全く気にならないのだが…。どうやら彼らは「俺たちは年長者なんだぞ」を表現しているようだ。
さて先日、最前列の女の子・2歳(?)が面白かった。「ももん」は一部を除きチャントした言葉を話さない。年齢相応な喃語が主です。あとは「あ〜」とか「ふ〜」とか…。そんな声を聞いていて触発されたのか、その子も声を発し始めた。ももんを遣っているジイは何だか会話をしているような気分。思わず彼女の言葉(?)を貰っておうむ返し。おかげで新しいモモン語がゲットできました。「ももんちゃん」ではノリノリで観ていたその子、「カミナリ」が始まり爺さんが登場すると微妙な表情になる。少しずつ隣の姉に近づき…雷鳴が聞こえ始めると後ろに回り込んで肩越しに観ている。(こりゃ、そのうち母の所に避難するかな?)と思っていたが、周囲の年長者の笑い声に安心したのか、同じように笑い始めた。集団の力ですねぇ。
今回の祭典コース…「ももんちゃん」の走行場面で、同じようにピョンピョンする子にしばしば出会う。音楽がかかると、走るわけではないのだが客席で跳ねる。場合によっては、お父さんが膝の上でピョンピョンさせている姿もある。小さな子にとって同化しやすく、没入しがちなお芝居らしい。反対に小学校高学年男子は、幼児とは距離を取りたいらしい。箱から出て歩く辺りはそれなりに興味深く観ているが、ケコミを離れて走り出すと「空中走ってる!」と茶々を入れる。仲間と面白がりながら、毎回「お〜!空中走ってるぞ!」客席全体はそんな雰囲気はなく、演じ手としては全く気にならないのだが…。どうやら彼らは「俺たちは年長者なんだぞ」を表現しているようだ。
さて先日、最前列の女の子・2歳(?)が面白かった。「ももん」は一部を除きチャントした言葉を話さない。年齢相応な喃語が主です。あとは「あ〜」とか「ふ〜」とか…。そんな声を聞いていて触発されたのか、その子も声を発し始めた。ももんを遣っているジイは何だか会話をしているような気分。思わず彼女の言葉(?)を貰っておうむ返し。おかげで新しいモモン語がゲットできました。「ももんちゃん」ではノリノリで観ていたその子、「カミナリ」が始まり爺さんが登場すると微妙な表情になる。少しずつ隣の姉に近づき…雷鳴が聞こえ始めると後ろに回り込んで肩越しに観ている。(こりゃ、そのうち母の所に避難するかな?)と思っていたが、周囲の年長者の笑い声に安心したのか、同じように笑い始めた。集団の力ですねぇ。
2024年02月15日
2024年02月14日
2024年02月13日
ウサジイの公演日記#1041
【鹿児島祭典】A
祭典4日5ステージ終了。この間、終演直後の会場での「げきみてアフタートーク」が2回・大人だけの「げきみてトーク」もあり、濃厚な日々でした。その「アフタートーク」、観た直後にお芝居の感想を聞くのではなく、お芝居の内容から発展して想像遊びなどをする。(これは一例で、方法は模索・発展中ですが)例えば…「ももんちゃんは何故箱に入ってる?」に対して、少人数で話し合い、その結果を全体でシェアする。結果…「箱に落っこちて出られなかった」「産まれた卵が箱だった(=卵生の子なんだ)」等々。「雷ゴロちゃんと会ったら何したい?」⇒「カレー食べ競争したい」「雷の電気でゲームしたい」なんていう答えが返ってくる。コーディネーター氏曰く「感想を出すのではなく、声を出し表現することが重要」なんだそうです。この件ジイには完全には理解できていないが、トークの会場は楽しい雰囲気に満ちていた。
そんな経験があってか?…終演後に昼食会をした実行委員の子ども達。メニューはもちろんカレー。ジイ達に会うと「カレーに雷が入っていた」「えっ本当?」「だってビリビリしてたもん」…実行委員さんと車座になっての交流会で、「ももん」の尺取虫が話題となる。すると4歳くらいの子ども達数人が床に寝転び、全身を使って尺取り虫になった。ももんの真似である。大人たちは大笑い。
大人だけのトークでは、カミナリゴロちゃんが爺さんの蓄音機を壊したのに謝らない件が話題になる。倫理的に問題はないのか?という訳だ。様々意見が出る中、ある方が終演後の光景を話してくださる。「帰って行く姉妹が話していたの。姉が『雷の子、謝ってないよね。ダメじゃない?』と言うと妹が『ゴロちゃんは雲の上に帰ってから、泣きながら蓄音機を作っていたの。急いで作って、お爺さんの所に持って来て…で、ちょっとゴメンネって言ってたよ』いろんな想像があるんですねぇ」・・・いやいや、受け止めてくれる子たちの想像力は、演じるジイ達の想いのはるか上を行ってるんですねぇ。
祭典4日5ステージ終了。この間、終演直後の会場での「げきみてアフタートーク」が2回・大人だけの「げきみてトーク」もあり、濃厚な日々でした。その「アフタートーク」、観た直後にお芝居の感想を聞くのではなく、お芝居の内容から発展して想像遊びなどをする。(これは一例で、方法は模索・発展中ですが)例えば…「ももんちゃんは何故箱に入ってる?」に対して、少人数で話し合い、その結果を全体でシェアする。結果…「箱に落っこちて出られなかった」「産まれた卵が箱だった(=卵生の子なんだ)」等々。「雷ゴロちゃんと会ったら何したい?」⇒「カレー食べ競争したい」「雷の電気でゲームしたい」なんていう答えが返ってくる。コーディネーター氏曰く「感想を出すのではなく、声を出し表現することが重要」なんだそうです。この件ジイには完全には理解できていないが、トークの会場は楽しい雰囲気に満ちていた。
そんな経験があってか?…終演後に昼食会をした実行委員の子ども達。メニューはもちろんカレー。ジイ達に会うと「カレーに雷が入っていた」「えっ本当?」「だってビリビリしてたもん」…実行委員さんと車座になっての交流会で、「ももん」の尺取虫が話題となる。すると4歳くらいの子ども達数人が床に寝転び、全身を使って尺取り虫になった。ももんの真似である。大人たちは大笑い。
大人だけのトークでは、カミナリゴロちゃんが爺さんの蓄音機を壊したのに謝らない件が話題になる。倫理的に問題はないのか?という訳だ。様々意見が出る中、ある方が終演後の光景を話してくださる。「帰って行く姉妹が話していたの。姉が『雷の子、謝ってないよね。ダメじゃない?』と言うと妹が『ゴロちゃんは雲の上に帰ってから、泣きながら蓄音機を作っていたの。急いで作って、お爺さんの所に持って来て…で、ちょっとゴメンネって言ってたよ』いろんな想像があるんですねぇ」・・・いやいや、受け止めてくれる子たちの想像力は、演じるジイ達の想いのはるか上を行ってるんですねぇ。
2024年02月12日
2024年02月10日
ウサジイの公演日記#1040
【鹿児島祭典】@
第36回鹿児島県子ども芸術祭典。子ども劇場の県協議会が中心となって実行委員会を組織し、「県内すべての子ども達に生の舞台を」をスローガンにステージを企画する。上演する4つの創造団体も実行委員会に参加し、この企画の主体として活動する。だからジイ達役者が祭典のあり様や、具体的なやり方に意見を述べることもある。集客のために地元実行委員会と共に宣伝活動をすることもある。…普及=地域を耕す活動は、大変ではあるが大好きな作業なんです。
ジイにとって「101ちゃん」以来13回目の祭典となり、おそらく最後となる今回の作品は「ももん&カミナリ」。名古屋を昼過ぎに出て、東名阪道〜名阪国道〜西名阪道〜阪神高速・大和川線で大阪南港。フェリーさんふらわぁに乗船、翌朝に鹿児島県・志布志港。昼前からの県協議会との打合せに間に合うよう、九州道も利用して走る。ホントは下道をのんびり走り、梅や早咲きの桜を愛でたい所でしたが…。県協議会の事務所には10名程の役員さんがいらっしゃり、今回のコースの特徴や各ステージの状況について報告を受ける。ジイ達もより良い祭典になるべく、上演側からの意見を述べる。
その後、最初の会場に16時入りで仕込み〜上演。実はチョット心配していた事だったが、2歳くらいの子が何人か。「ももんちゃん」のタイトルに引かれて来たんです。とっても楽しそうに観てくれました。が、後半は「カミナリカレー」いきなり強面の爺さんがブツブツ言ったり怒ったり。案の定、恐くなって泣き出し、お母さんと共に避難。有難いことに客席後ろで頑張ってくれた。終演後にももんちゃんと再会して笑顔に戻った。爺さん役としては申し訳ないような気分でした。
第36回鹿児島県子ども芸術祭典。子ども劇場の県協議会が中心となって実行委員会を組織し、「県内すべての子ども達に生の舞台を」をスローガンにステージを企画する。上演する4つの創造団体も実行委員会に参加し、この企画の主体として活動する。だからジイ達役者が祭典のあり様や、具体的なやり方に意見を述べることもある。集客のために地元実行委員会と共に宣伝活動をすることもある。…普及=地域を耕す活動は、大変ではあるが大好きな作業なんです。
ジイにとって「101ちゃん」以来13回目の祭典となり、おそらく最後となる今回の作品は「ももん&カミナリ」。名古屋を昼過ぎに出て、東名阪道〜名阪国道〜西名阪道〜阪神高速・大和川線で大阪南港。フェリーさんふらわぁに乗船、翌朝に鹿児島県・志布志港。昼前からの県協議会との打合せに間に合うよう、九州道も利用して走る。ホントは下道をのんびり走り、梅や早咲きの桜を愛でたい所でしたが…。県協議会の事務所には10名程の役員さんがいらっしゃり、今回のコースの特徴や各ステージの状況について報告を受ける。ジイ達もより良い祭典になるべく、上演側からの意見を述べる。
その後、最初の会場に16時入りで仕込み〜上演。実はチョット心配していた事だったが、2歳くらいの子が何人か。「ももんちゃん」のタイトルに引かれて来たんです。とっても楽しそうに観てくれました。が、後半は「カミナリカレー」いきなり強面の爺さんがブツブツ言ったり怒ったり。案の定、恐くなって泣き出し、お母さんと共に避難。有難いことに客席後ろで頑張ってくれた。終演後にももんちゃんと再会して笑顔に戻った。爺さん役としては申し訳ないような気分でした。
ウサジイの公演日記#1039
最近どの地域に行っても「子どもの数が減っている」といった声を聞く。確かに国レベルでの統計でも減っているし、様々な理由で減らざるを得ない状況があるのだろう。…しかし、それは児童演劇をする者にとっては、確実に痛手ではある。先日も別のグループが「今日は松阪のМ保育園だったんだけどさ、いつも一緒に観るO幼稚園は閉園になるんだって」幼稚園は元来小規模だったのだが、今年は全園で4名だったらしい。保育園の子ども園化に伴い、合併するのだという。…仕方がないなぁ。そして翌日、ジイ達も松阪市の保育園で「ともだちや」を上演し、公演後に職員室で聞く…。「来年中に閉園になります」けっこう市街地の園なのだが、近隣の園と総合的に考えた場合、閉じた方が合理的だと判断されたらしい。保育園・幼稚園も小学校も、地域にとっては大切なシンボル。仕方がないとはいえ、地域の繋がりにとって痛手となるような気がします。
そんな園だが、園長先生は長年のむすび座ファン。最後になるかもしれない今年、参観日に観劇を設定し、全ての親御さんに観てもらう企画としてくださった。会場の広さの都合で、3・4歳児さん親子のステージと5歳児さん親子とを別々に。という訳でお芝居の反応もかなり違っていた。低年齢の子にとって「ともだちや」の世界はややお兄さんたちの世界。しっかりと観ていたが、自分たちより経験値の高い関係を観察している感じ。5歳さんにとっては自分たちの生活に近く、アレコレと意見したくなるようだ。お芝居後半・オオカミがコダヌキと友達になりたくて悩む場面。「大丈夫だよ」等の意見は時々聞くが、その日は芝居気たっぷりの女の子が囁いてくれた。とっても甘〜い声で「オオカミく〜ん、君は恐くないよ〜。心配しなくて良いよ〜」オオカミにとっては大変心にしみる言葉でした。
そんな園だが、園長先生は長年のむすび座ファン。最後になるかもしれない今年、参観日に観劇を設定し、全ての親御さんに観てもらう企画としてくださった。会場の広さの都合で、3・4歳児さん親子のステージと5歳児さん親子とを別々に。という訳でお芝居の反応もかなり違っていた。低年齢の子にとって「ともだちや」の世界はややお兄さんたちの世界。しっかりと観ていたが、自分たちより経験値の高い関係を観察している感じ。5歳さんにとっては自分たちの生活に近く、アレコレと意見したくなるようだ。お芝居後半・オオカミがコダヌキと友達になりたくて悩む場面。「大丈夫だよ」等の意見は時々聞くが、その日は芝居気たっぷりの女の子が囁いてくれた。とっても甘〜い声で「オオカミく〜ん、君は恐くないよ〜。心配しなくて良いよ〜」オオカミにとっては大変心にしみる言葉でした。