インフルエンザに罹患しました。患者は公演先・園に行けません。検査結果・陽性が出た時点で劇団に電話…事務所は先方と連絡を取り、作品変更で延期実施ができました。木曜発覚・発症水曜・自宅療養は日曜まで。土日は公演なく、変更は1公演のみと最小限の被害で何とかなりました。…こうした件、実はジイには初めて。ずいぶん前に高熱が出て受診した際に「インフルエンザかもしれないが、検査結果が出るころには特効薬・タミフルが効きにくくなる。インフルとして対応しよう」との意思の言に従い、結果翌朝には改善したため公演を継続したことはある。それ以外に「インフル」の言葉を聞いたことはない。(という訳でワクチンも接種したことはないが、今後はどうしようか?)
療養期間開けの公演。喉の調子は悪くはないが、気をつけながらのアップ。結果、声はなんとか大丈夫だった。…問題は体力。前半は問題なしだったが、次第に息切れっぽくなる。「カミナリ」後半の転換では、立ち上がろうとした際に軽いメマイが!その後は時々、ゼエゼエ。自分では大したことないだろうと思っていたのに、意外と体力は減退していた。(齢か!?)…しかし、悪いことばかりではない。俊敏に動けないことにより、それに応じてセリフの言い方も変わってくる。頭で考えてプランした演技変更ではなく、仕方なくなってしまった変化が、意外と良かったりする。新しい発見があったりする。有難く頂いて、今後に生かしてゆくことにした。
2024年01月30日
2024年01月23日
ウサジイの公演日記#1037
【ウサジイ昔ばなし】〈116〉・・・名演小劇場
最近、名古屋市都心を走行中、古いビルの上に「名演小劇場」の看板を見かけた。懐かしい所です。…コロナ以降、取り分け幼児作品の市内での自主公演は少なくなっている。それまでは、損保ジャパン「ひまわりホール」で、夏休みと冬休みの冠を付けた公演が行われていた。このホールができたのは、1989年・世界人形劇フェスティバルが契機でした。当時の安田海上火災さんの尽力により、社員の厚生施設になるはずのエリアを人形劇界に提供してくださった。そのホールの管理運営も含めて、愛知人形劇センターが設立されたのはその時です。公演以外にも、劇団の研究所の会場としても利用させていただいた。
…で、この施設ができる前が「名演」なんです。元来は名古屋演劇鑑賞会などが中心となって作られた、市民に開かれた表現空間。階段を上った1階に喫茶「苑」(?)があった。2階は鑑賞会の事務所、愛知文団連の事務局もここでした。3階はロビー(って言うのかなぁ?)と楽屋。で4階がホール。キャパは120程度だったと記憶している。当時の記録を繰ってみると、お正月人形劇場の総入場者は1500名を上回っており、どのステージも満席だったようだ。当然劇団員の席はなく、照明調光室のあるギャラリー(=ホール上方)から観劇していた。市民団体主導の会館ゆえ、利用規約はかなり緩かった。お正月人形劇場は2日に仕込み、3日から一週間程度の公演でした。ロビーには売店も出し、初日には振る舞い酒もあったような。そうそう、入り口からチョット下がったところに地下の練習室(?)があり、劇団の研究所はここを利用していた。中間発表もここでするのだが、天井がかなり低い。持ち込んだ袖幕が立たず、ノコで支柱を切った思い出もある。
入団2年目の「ガリバー」初演もこのホールでした。元来中ホールでの上演を見込んで制作した作品なので、間口奥行き共に超厳しい状況でした。演技エリア確保のため、幕あいの後に出る道具は4階の楽屋に用意した。ビル裏の非常階段から持ち込むのです。たまに忘れると、芝居中に階下まで走ることになる。ラピュタの景では肩乗せがあるのだが、乗せ降りするエリアがない。プロセニアムの内側にある(簀の子へ上る)サル梯子を利用した。・・・演劇上演が難しくなってからは、映画館として営業してきたが、それも難しくなってきた。「お世話になりました」
最近、名古屋市都心を走行中、古いビルの上に「名演小劇場」の看板を見かけた。懐かしい所です。…コロナ以降、取り分け幼児作品の市内での自主公演は少なくなっている。それまでは、損保ジャパン「ひまわりホール」で、夏休みと冬休みの冠を付けた公演が行われていた。このホールができたのは、1989年・世界人形劇フェスティバルが契機でした。当時の安田海上火災さんの尽力により、社員の厚生施設になるはずのエリアを人形劇界に提供してくださった。そのホールの管理運営も含めて、愛知人形劇センターが設立されたのはその時です。公演以外にも、劇団の研究所の会場としても利用させていただいた。
…で、この施設ができる前が「名演」なんです。元来は名古屋演劇鑑賞会などが中心となって作られた、市民に開かれた表現空間。階段を上った1階に喫茶「苑」(?)があった。2階は鑑賞会の事務所、愛知文団連の事務局もここでした。3階はロビー(って言うのかなぁ?)と楽屋。で4階がホール。キャパは120程度だったと記憶している。当時の記録を繰ってみると、お正月人形劇場の総入場者は1500名を上回っており、どのステージも満席だったようだ。当然劇団員の席はなく、照明調光室のあるギャラリー(=ホール上方)から観劇していた。市民団体主導の会館ゆえ、利用規約はかなり緩かった。お正月人形劇場は2日に仕込み、3日から一週間程度の公演でした。ロビーには売店も出し、初日には振る舞い酒もあったような。そうそう、入り口からチョット下がったところに地下の練習室(?)があり、劇団の研究所はここを利用していた。中間発表もここでするのだが、天井がかなり低い。持ち込んだ袖幕が立たず、ノコで支柱を切った思い出もある。
入団2年目の「ガリバー」初演もこのホールでした。元来中ホールでの上演を見込んで制作した作品なので、間口奥行き共に超厳しい状況でした。演技エリア確保のため、幕あいの後に出る道具は4階の楽屋に用意した。ビル裏の非常階段から持ち込むのです。たまに忘れると、芝居中に階下まで走ることになる。ラピュタの景では肩乗せがあるのだが、乗せ降りするエリアがない。プロセニアムの内側にある(簀の子へ上る)サル梯子を利用した。・・・演劇上演が難しくなってからは、映画館として営業してきたが、それも難しくなってきた。「お世話になりました」
2024年01月19日
ウサジイの公演日記#1036
近年、公演先の園で外国籍の子にしばしば出会う。親御さんの来日理由は主に就労で、大企業の事業所がある地域では多い。公立園の場合、自治体が通訳者を提供したりしている。(…ホンダ本社のある鈴鹿市では、南米系の給食の日があったりした)様々工夫しながらの保育には頭が下がりますが、他民族共生の観点からは、幼児からこうした環境にいるのは良きコトかと思う。・・・しかし、最近伺った碧南市の幼稚園で、かなり大変な対応を聞いた。
それは中東・イスラム系の子たちへの対応。ご存知のように、イスラム教は戒律に厳しい面がある。日本人が何気なく良かろうと思っていたことが、とんでもなく悪いことだったりする。判りやすいのは食べ物。お祈りをした肉しかダメだし、豚肉は全面的にダメ。…なので、基本給食は食べないらしい。家から弁当を持ってくる。遠足のオヤツについても、親御さんにひとつづつ可否を確認する。日本の商品故、スマホアプリでチェックする。園内の式でお辞儀もダメ。唯一神・アッラー以外に礼をしてはならない。当然、クリスマスはキリスト教の祭事だからアウト。園からのプレゼントも「年末の贈り物」として渡すのだそうだ。
豚肉が禁忌だとは知っていたが、豚の存在そのものが全面的にダメらしい。園の出し物で「三匹のこぶた」を演じさせようとしたら、とんでもない状況になったという。民族の違いを尊重したいとは思うが、その違いは想定を上回る。ジイも、まだまだ知らないことが多い。
それは中東・イスラム系の子たちへの対応。ご存知のように、イスラム教は戒律に厳しい面がある。日本人が何気なく良かろうと思っていたことが、とんでもなく悪いことだったりする。判りやすいのは食べ物。お祈りをした肉しかダメだし、豚肉は全面的にダメ。…なので、基本給食は食べないらしい。家から弁当を持ってくる。遠足のオヤツについても、親御さんにひとつづつ可否を確認する。日本の商品故、スマホアプリでチェックする。園内の式でお辞儀もダメ。唯一神・アッラー以外に礼をしてはならない。当然、クリスマスはキリスト教の祭事だからアウト。園からのプレゼントも「年末の贈り物」として渡すのだそうだ。
豚肉が禁忌だとは知っていたが、豚の存在そのものが全面的にダメらしい。園の出し物で「三匹のこぶた」を演じさせようとしたら、とんでもない状況になったという。民族の違いを尊重したいとは思うが、その違いは想定を上回る。ジイも、まだまだ知らないことが多い。
2024年01月16日
ウサジイの公演日記#1035
【ウサジイ昔ばなし】〈115〉・・・交通事故
長年・劇団活動をやってると、交通事故も何回か起こしている。幸いなことに、大抵こちらに非が少ないケースなのですが…。実は先日、比較的若い団員が事故に遭遇し、その対応に苦慮していたので、事故ベテラン(?)のジイとしては一言残しておこうと思った次第。とりあえず、公演に向かう途中での件を三つ話します。
@岐阜県・揖斐川町を走行中、間もなく公演地に到着という頃。脇のコンビニから急に出てきた車に遭遇、接触した。相手は20代前半の若者。どういう訳か、膝には子猫がニャーニャー。訳を聞くと…捨て猫を見付け、可哀そうに思って猫缶を買ってあげた。道路に出る時、その猫が急に騒いだので慌ててぶつかってしまった。⇒すぐ近くに警察署があったため、まずは事故証明に向かう。その後、公演地に行き上演。後は保険会社にお任せ…てな流れ。園到着は10数分遅れたが、公演は取り立てて問題なしでした。
A愛知県・豊明市で出発のための待合せでのこと。路上に停車していると、軽い衝突音。民家のガレージから出てきた車がぶつかった。バックで出たため、気付かなかったらしい。出発時刻が迫っていたので、「こちらは停車中ですね」を確認して、公演後に事故証明のために一緒に警察に行く約束。(この際に重要なのは、警察への報告だけは電話でしておく)ところが約束の時間・警察前、待っても来ない。仕方なく単独で報告に行くと「あぁ、その方はもう来て帰りましたよ」…どうやら全面的に責任を負うつもりで、勝手に話を済ませていた模様。
B蒲郡市で公演先の園を探しながら走行中。「あれかな?」などと言いながら、そんな時にはややゆっくりと走っていた。すると後方から来た車が、追い抜きざまサイドミラーを損傷していった。直後に話すと、家族が急病で病院へ急いでいるという。互いに所要があり、昼過ぎに警察へ行くことにする。話は問題なく、後は保険会社のみと思っていたんですが…数日後、劇団に電話。相手側の保険会社から「おたくの任意保険、切れていますねぇ」 何かの手違いで更新されていなかったらしい。相手保険会社は一気呵成、「あなた、フラフラ走っていたらしいじゃありませんか」等々。スピードの変化をとらえての事のようだ。その件では、素人vs保険会社で大変でしたが、何とか8対2位で終わったような気がします。
長年・劇団活動をやってると、交通事故も何回か起こしている。幸いなことに、大抵こちらに非が少ないケースなのですが…。実は先日、比較的若い団員が事故に遭遇し、その対応に苦慮していたので、事故ベテラン(?)のジイとしては一言残しておこうと思った次第。とりあえず、公演に向かう途中での件を三つ話します。
@岐阜県・揖斐川町を走行中、間もなく公演地に到着という頃。脇のコンビニから急に出てきた車に遭遇、接触した。相手は20代前半の若者。どういう訳か、膝には子猫がニャーニャー。訳を聞くと…捨て猫を見付け、可哀そうに思って猫缶を買ってあげた。道路に出る時、その猫が急に騒いだので慌ててぶつかってしまった。⇒すぐ近くに警察署があったため、まずは事故証明に向かう。その後、公演地に行き上演。後は保険会社にお任せ…てな流れ。園到着は10数分遅れたが、公演は取り立てて問題なしでした。
A愛知県・豊明市で出発のための待合せでのこと。路上に停車していると、軽い衝突音。民家のガレージから出てきた車がぶつかった。バックで出たため、気付かなかったらしい。出発時刻が迫っていたので、「こちらは停車中ですね」を確認して、公演後に事故証明のために一緒に警察に行く約束。(この際に重要なのは、警察への報告だけは電話でしておく)ところが約束の時間・警察前、待っても来ない。仕方なく単独で報告に行くと「あぁ、その方はもう来て帰りましたよ」…どうやら全面的に責任を負うつもりで、勝手に話を済ませていた模様。
B蒲郡市で公演先の園を探しながら走行中。「あれかな?」などと言いながら、そんな時にはややゆっくりと走っていた。すると後方から来た車が、追い抜きざまサイドミラーを損傷していった。直後に話すと、家族が急病で病院へ急いでいるという。互いに所要があり、昼過ぎに警察へ行くことにする。話は問題なく、後は保険会社のみと思っていたんですが…数日後、劇団に電話。相手側の保険会社から「おたくの任意保険、切れていますねぇ」 何かの手違いで更新されていなかったらしい。相手保険会社は一気呵成、「あなた、フラフラ走っていたらしいじゃありませんか」等々。スピードの変化をとらえての事のようだ。その件では、素人vs保険会社で大変でしたが、何とか8対2位で終わったような気がします。
2024年01月11日
ウサジイの公演日記#1034
名古屋市内の保育園で「ぐるんぱ」の公演。幼保公演では、仕込みが終わると担当の先生との打合せをする。上演の流れを確認するのだが、入場時刻を伝えるに際に「入場に不安な子がいたら、早めに来て下見をしてください」と言う。様々な事情で上演会場に入れない子がいたりするのだ。そんな子が下見に来ると、手持ちのおもちゃ的なモノで遊んだりして仲良くなる。で、その子は安心できて、観劇可能となる訳です。この日も、そんな子が一人やって来ました。廊下から「ヤダ〜ッ!」と叫び声が聞こえ、先生と二人でやってきたMちゃん・女の子・4歳。「プーブー&ぐるんぱ」では開演前に「転がるバウムクーヘン的なモノ」を飾ってあるので、それで遊んでみる。どういう訳か、小さな子たちはコロコロが大好きなのだ。しかもそれにはグルグルが描かれているので、効果絶大。すっかり打ち解け、「あとで来てね〜」と云うことになった。
本番:クラスの仲間とは別に、加配の先生とやって来ての観劇。何となくこちらを観ていてはくれる。しかし、時間が経つと飽きてしまうのか(?)先生の膝の中でバタバタする。そして声をあげたりもする。仲間の子たちは慣れていて、取り立てて気に掛けない。後半・ぐるんぱになっても、相変わらずですが観ていてくれる。ただ「ぐるんぱ」が登場すると集中する。やがて「う〜んぱ!」などと名前を呼んでくれる。どうやら、象さんを気に入ってくれたようだ。案の定、終演すると「うぅんぱ!」と言いながら、先生の膝でジタバタ。仲良しになりたいようだ。Mちゃんはクラスの仲間と一緒に帰って行ったが・・バラしていると廊下から、あの声が聞こえてきた。やっぱりMちゃんでした。やむえずぐるんぱとハグしてもらうことになりました。それで納得はしなかったけれど…今日はこれでお終い、またね!と園を後にするジイ達でした。
本番:クラスの仲間とは別に、加配の先生とやって来ての観劇。何となくこちらを観ていてはくれる。しかし、時間が経つと飽きてしまうのか(?)先生の膝の中でバタバタする。そして声をあげたりもする。仲間の子たちは慣れていて、取り立てて気に掛けない。後半・ぐるんぱになっても、相変わらずですが観ていてくれる。ただ「ぐるんぱ」が登場すると集中する。やがて「う〜んぱ!」などと名前を呼んでくれる。どうやら、象さんを気に入ってくれたようだ。案の定、終演すると「うぅんぱ!」と言いながら、先生の膝でジタバタ。仲良しになりたいようだ。Mちゃんはクラスの仲間と一緒に帰って行ったが・・バラしていると廊下から、あの声が聞こえてきた。やっぱりMちゃんでした。やむえずぐるんぱとハグしてもらうことになりました。それで納得はしなかったけれど…今日はこれでお終い、またね!と園を後にするジイ達でした。