2023年12月31日

ウサジイの公演日記#1033

【ウサジイ昔ばなし】〈115〉・・・短パンの日々
小学校公演の冬でのエピソードは以前に書いた気がする。寒さに震えながらの、体育館での衣装への着替え。その最中に隠し持った鉄製道具(冷たい)を背中へ押し当てる遊びなんかをしてた。真冬の体育館公演が少なくったのは、児童の体調に鑑みてなんだろうか?同じように夏の体育館も少なくなった。地球温暖化により、あの頃に比べ暑さが厳しくなったわけで、仕方がないような気もするが…。1980年代には一年中、体育館での小学校公演があった。
とは言え、もちろんその頃も暑かった。小学校公演へ向かう基本服装は、Tシャツ&ジャージ。終演後のバラシ時はこれでは暑すぎ、短パンに履き替えていた。短パン…今ではほとんど見かけないが、陸上競技で使用するような超短いヤツです。(大学時代には、膝上丈のバミューダパンツってのも愛用した)汗も半端なくかいたので、上演後には下着のパンツも履き替えないと気持ち悪かった。その汗の元となる水分、小学校公演では普通に水道水を飲んでた。ペットボトルのお茶が出回った頃で、おやこ子ども劇場さんの旅公演ではお世話になった。大量に飲むので2Ⅼのモノを携帯するが、残った場合二日目には何となく濁って来る。しかし気にせず飲んだ。
客席の子ども達も当然、汗をかきながらの観劇となる。暗幕は前方のみ、窓は可能な限り開けて風を入れる。照明効果などと言ってはいられない。有難いことに当時の照明プランナーは、「照明家」の項で話した豪快な方。観客最優先で、明りがどうこう等言わない方でした。…そうそう、体育館の屋根って鳴るんです。鉄製の屋根は陽に照らされると、部分によって膨張率が異なるのか?「カン‥カンカン‥」どう書いていいか判らないがそんな感じで、それがまた暑さを感じさせてくれました。

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2023年12月28日

ウサジイの公演日記#1032

千葉県船橋市で「ともだちや」の劇場公演。公演日の数日前に、先方から電話があった。「絵本ともだちやの大ファンがいて、挨拶の時に登場人物の扮装をしたい。お芝居の邪魔にならないだろうか?」⇒「まったく問題ありません。楽しんで盛り上げてください」ジイ達おさんぽ劇場は、上演の前後の流れに関しては無頓着。観客が困らない限りにおいては…。で、その電話で「KさんとWさんにお逢いするのは久しぶり、よろしくお伝えください」との伝言があったという。これには、ジイ「?」大規模班でうかがったのは、30年以上前。その後は幼児作品「赤ちゃんゴリラのゴリゴリ」で一度、15年余前に行ったきりなのです。
・・然して今回会って聞くと、その15年余前のコトだという。「私達こんな齢だから、15年なんて昨日みたいなもんなんです」だそうだ。いやそれにしても、年間何度か例会があり多くの役者に会っているのに、ジイのことを覚えていてくださり有難い限りでした。(そういえば、少し前の福山。そこでも「お久しぶり!」と言われ、それは30年近く前以来の再会でした。おやこ子ども劇場の役員さんの記憶は、一体どのようになっているんでしょう?)
そんな船橋へ向かう日は、劇団の高学年向け作品「トッケビ」の自主公演の日。午前のステージを観てからの出発となる。東京まで4時間余だから、夕方には着くだろうと思い新東名を東上。すると「事故渋滞・横浜〜厚木60分」の表示が出る。中部横断道で山梨に抜ける案も出たが、60分は微妙…突っ込むことにした。表示通りの渋滞にはまり、その後もXmasイヴの影響か?川崎〜東京IC・首都高と混雑は続き、結局宿に着いたのは7時を大きく回っていた。帰りは首都高湾岸線で横浜へ抜けたが、これもかなりの混雑。トラックが多かったのは、年末のせいだったのだろうか?
ところで肝心の公演。聞いていた通り大人が多く、人数にして70%は大人だったような気がする。しかし、少数精鋭の子ども達の反応は素晴らしく、冒頭からケラケラ笑ってくれた。おかげで会場全体が良い雰囲気に包まれました。上演中の…約束事ではなく出たとこ勝負のトランプも勝ち負けが一番盛り上がる流れになり、幕あいの積み木ゲームも大人が喜びそうな子どもの発言が飛び交い、今年を締めくくる良きステージとなりました。
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2023年12月27日

ウサジイの公演日記#1031

【ウサジイ昔ばなし】〈114〉・・・鹿児島祭典B
鹿児島の西方に浮かぶ、三つの島からなる甑島。TVドラマ「Dr.コトー」のモデルとなった診療所がある島です。(ドラマでは沖縄県ですが…)初めて行ったのは「ぶんぶく&マリーちゃん」の時。串木野港から小さなフェリーに乗り、上甑島・里港経由、下甑島・長浜港へ。東側の港からひと山越えて、公演地・瀬々野浦(シンヌウラ)へと走る。この集落には小学生は2人きりだという。山に囲まれた地域だからその2人と大人たちのためにステージを企画したわけだ。さて夕方になると、公民館にお年寄りが三々五々集まって来る。子ども達もやって来て、全体で十数人だっただろうか?10年以上前の事ゆえハッキリ覚えていない。その日は近くの民宿に泊まる。恐らく釣り人相手なんだろう、そんな小さな集落なのに兼業の民宿があった。翌日は東側の長浜に戻ってのステージ、ここは地元のお母さんの協力もあり、客席はもう少し賑やかだったような…。公演前には、北の鹿島断崖・南の手打浜などを観光。宿舎はやはり民宿だが、どうみても駐車場はない。聞くと「前の道路の堤防側に寄せて停めよ」確かに車が並んでいた。
翌日フェリーで上甑に戻る。ここには、甑ツアーをまとめている児童文学者のSさんがいる。子どもの文化のためにと、子ども劇場と協同して頑張っている。ステージはそこそこ大きな公民館で、かなり大勢に観ていただいた。宿はSさんの旧宅。長らく使用していなかったのか?困ったのは風呂の水がチョロチョロとしか出ず、沸かし方も判らない。暖かい時期だったので、なんとかしました。すぐ裏には畑があり、お年寄りが農作業をしていた。見知らぬジイ達を見つけ、何やら話しかけてくる。近づいて問い直しても、言葉が判らない。何度かやり取りをして分かったのは「観に行くとジェンコ(お金)がかかるのか?」らしかった。どうやら我々が誰かは、島の大勢が知っていたようだ。公演前に、橋で繋がっている中甑の小学校へ宣伝に行く。校長先生に許可を得ると、校内放送がかかる。「**時から図書館で人形劇があります。皆さん集まってください」人形持参の宣伝が曲解され、図書館の書架を舞台に、即興人形劇を上演することになった。…それしか観られない子もいるわけで、意味ある宣伝活動だったんでしょう。
甑には、その後2回。二度目はフェリー欠航で大変な目にあった。その件は「フェリー」の項に述べています。これ以外にも県内各地でのエピソードは数多く…ブログ内を【鹿児島祭典】で検索していただけば、幾つかは出てくるはずです。この件は、これにて。
posted by むすび座メンバー at 10:05| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2023年12月24日

ウサジイの公演日記#1030

【ウサジイ昔ばなし】〈113〉・・・祭典A
深く記憶に刻まれているのは、やはり島での思い出。(フェリーの項目と重複もあるかも…)そのひとつ口永良部島、屋久島の北西に浮かぶ島です。第一回祭典で在阪の劇団が行った以来、20数年ぶりに行くことになった。と云うのは、毎年祭典を開催している屋久島の方が「口永良部の子が観ようとすると泊まりで来ることになる。なんとかできないか?」と子ども劇場県協議会に訴えたのです。そこで経費を県全体が負担する形での公演が実現した。作品は「ゆいとケンムン」
さて屋久島でのステージを終え、沖永良部へ向かうわけですが…数ヵ月前にフェリーが故障し、無い! 島へ人と物資を運搬する漁船に、人形劇の道具を積むことになる。全長10数mの船の揺れは、荒天と相まって楽しいほどだった。島に着くとお迎えの方々が荷物を運んでくださる。県協主催公演は、実施以前に現地で協力してくださる方を探し、その方との協同で進めるのです。宿は、今は空き家の民家。一息ついていると、協力してくださる方々がやって来て夕食歓迎会。持ち寄りの料理が並ぶ。加えて食材も幾つか持って来てくださる。島には店舗がない。屋久島に注文した物資を港で受け取る方法なのだ。いや、酒屋的な家が一つあった。民家なのだが、ガラス戸の向こうに瓶が並んでおり、売ってくれた。(助かった!)…で、その後数日の食事は、歓迎会の残り物と頂いた食材で賄うこととなる。因みに空き家ゆえTVはない。徒歩数分の公民館(カギはなし)で観られた。
さて翌日に公演。開演の数時間前にはお年寄りが集まって来る。あまりの早さに心配するが、イベントが少ないので楽しみにしていたらしい。…そして翌三日目、海が荒れて帰りの便は出ない。宿(?)に居ると、近所の方がやって来て「暇だったらお茶でも飲みにこい」というわけで、午前中は茶話会。午後は小中学校に伺い先生と話す。子ども達の放課を待って、紙袋人形のワークショップを行う。この時は中学生がことのほか熱心だった。訳を聞くと、「この島では演劇など観る機会はほとんどない。自分たちが学んで、小さな子たちに見せてやりたい」こちらが泣けてくるような返事が返ってきた。その翌日も船は出ない。軽トラを借りて島内観光。火山の島なので、温泉(共同浴場)が数カ所ある。驚いたのは、狭い道を走っていると脇からヤギが飛び出し前を走り続ける。車に驚いた野生のヤギはしばらくして脇に避け、ハァハァと荒い息をしてた。四日目にようやく帰りの便、やはり漁船で無事屋久島へとなった。(続く)
posted by むすび座メンバー at 08:46| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2023年12月19日

ウサジイの公演日記#1029

【ウサジイ昔ばなし】〈112〉・・・鹿児島祭典
昔…と言って良いのか?15年以上前だから良しとしましょう。鹿児島県子ども芸術祭典=子ども劇場の県組織と幾つかの創造団体が協同して、劇場組織のあるなしに関わらず県内全域で数多くの公演を実施する企画です。ポイントは「協同」。売り買いの関係ではなく、劇団も企画の主体として動くのです。準備の段階から話し合いに加わり、いざ上演ツアーが始まっても共に考え行動する。(←これ、ジイの好物)むすび座は2003年第16回から参加し、今日まで続いている。ジイは第19回「101ちゃん」に始まり、「さるかに」「マリーちゃん」「ケンムン」「コンポン」「ともだちや」で各2回づつ伺っている。今年度の「ももん&カミナリ」で締めとなるが、数多くの貴重な経験をさせていただいた。
今となっては数多の経験があるが、初年度「101ちゃん」では相当なショックを受けた。フェリーで志布志港上陸後、鹿屋市にて歓迎会。3週間ほどのツアーでお世話になる方々が待ち構えている。こちらとしてはとにかく「よろしく」だけだった。にしても頂いたコース表に空白が多かった。明日の行動は判っているが、一週間後にどこで何をするのか?さっぱり判らない。皆さんからは「島に行けばわかる」と言われ、夕方に鹿児島港から奄美に向けて出港。翌朝、奄美大島に着くと現地の劇場役員さんがお迎え。昼に奄美での歓迎会があるが、そこで渡されたコース表にも空白がかなりある。…ま、結局のところ、徐々に会場・時間が決まって何とかなったのですが。明後日の事は今日聞かない、これが肝要だったわけです。
そのコースは、奄美大島〜徳之島〜沖永良部島〜霧島市〜鹿屋市〜枕崎など。コースの最後には枕崎から霧島へ移動してのまとめ会。ところが開始時間は10時頃。かなり早めに宿を出た記憶がある。で、車中、ジイは昨日ゲットした段ボール箱で舞台セット作り。その夏に仕込む予定の「でっかいのちぃっちゃいの」を試演してみようと、人形だけ持ってきたんです。まとめ会の後、小さな子たちの前で上演してみた。好評でした。この作品はその後、別のメンバーで祭典での公演となりました。その後も何度か、次回の予告的に試演してみるジイなのでした。(続く)
posted by むすび座メンバー at 21:24| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2023年12月12日

ウサジイの公演日記#1028

3月の「ももん&カミナリ」にから9ヶ月、再び広島県・福山へやって来ました。「ともだちや」の公演です。名古屋からの往路、どういう訳か「山陽道通行止」の表示があり、やむなく中国道〜岡山道のルート。(後に理由が判明=トンネル火災の修復工事でした)でも順調で、15時過ぎには福山東ICを下りる。余裕があるので、ジイの旧い友人が行ったという「ホロコースト記念館」を訪れる。ギリシア語の「焼く」が語源、二次大戦時のナチスによるユダヤ人大虐殺の展示・解説がある施設です。設立者が「アンネの日記」の著者・アンネ−フランクの父に逢ったのを契機に開設した。知る人ぞ知るところであるが、チャンスがあれば是非訪れて欲しい場所でした。
さて公演当日は、午後の会場入り。で、南部・鞆の浦へ行く。とりあえずの目的地は歴史博物館。まずまずの展示…鞆が何故、航海上重要な地であったかを知りえました。その後は路地を散策し、古刹を幾つか訪ねる。海に面した高台からは、対岸の仙酔島が間近に見え、なかなかの絶景でした。市内へ帰ってスーパーで弁当を買い、隣の公園で昼食。緑町公園には市の花=バラの大きな花壇があり、贅沢なランチとなりました。
ところで肝心の公演。100名超の客席、開演前には「大きな人が多いかも」と聞いていましたが…子ども達もそこそこ多く、上手な会場整理で前の方に固まってくれ、お芝居のソコココで的確なツッコミをしてくれる。幕あいの積木ゲームも大盛り上がりで、いつもより長い時間。おかげでお芝居に良い影響だったのか(?)、「最後の方で泣いてた方がいましたよ」=オオカミに感情移入してくださった方がいたらしい。・・・それから「ももん」でも書きましたが、40年近く前に「石の馬」例会で出会ったMさんに再々会。若い頃の新鮮な出逢いは、ズ〜ッと残るモノですねぇ。
posted by むすび座メンバー at 20:57| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2023年12月09日

ぶぶふぉと…岡山

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桃太郎さんと一緒です。
ビンクのコブタのモモ友達。

※ 中国道・上月PAにて
posted by むすび座メンバー at 19:40| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする