愛知県北部・岩倉市の保育園公演。おさんぽ劇場のお得意さんです。搬入後仕込んでいると…テラスに寝転び、開いていた引き戸からの見学者二人。先生が発見し忠告するが、ジイ達が「大丈夫です、テラスからなら」で無罪放免、見学?観察?を続ける。小規模園だからこそのユルさが感じられる。その二人は仕込み作業の一つひとつに「何やってるの〜?」相手にしないと、いつの間にかいなくなり、代りに男の子・3歳(?)が来る。彼は佇んで見ているが、質問はなし。やがて彼も去り、年中さん女の子・Rちゃん登場。会場に入ってきたので、客席後方に座るよう促す。どうやら、いわゆる発達障害的な部分を持っているらしい。時々ステージに近づきたくなるが、一言「ここに座るんだよ」で戻ってくれる。しばらくそんな状況が続いて、彼女のクラスが園庭から戻るのを見ると帰って行った。…で、みんなと一緒にやって来ての観劇でしたが、やはり時々はウロウロ。でも最後まで居られたのは成長らしい=園長先生の言。・・・良かった。
二日後、岐阜県多治見市の幼稚園公演。仕込み終わり、ジイはテラスを散歩。この日は観劇の前に11月の誕生日会があり、チョッと前に別室に集まっているはずなのに、先生と二人で遊んでいる年少さん男の子・Kちゃんを発見。ガラス窓から先生に確認し入室。この子も、まだ言葉が出ず、こだわりがあるらしい。近づき話しかけると、後ろを向き体を揺らす。先生曰く「恥ずかしがっています」「知らない人はダメなんですけどね」ジイには最上級の誉め言葉です。長年幼児と付き合っているおかげか、時々ある…初めてダメな子に受け入れてもらえることが。で、Kちゃん、開演前の会場に先生とやって来て「プーとブー」の積木でしばし遊ぶ。ハァハァと息遣いが聞こえる。先生曰く、相当に興奮しているらしい。
観劇後、バラシているとまたやって来る。片付けているモノを触ったりするが固執せず、会場を走り回る。やがて去り…ジイ達が園を去る時、手を振って別れを告げると、後ろを向きイヤイヤと頭を振る。そしてこちらを向き、泣く動作を見せる。本意は判らないが、ジイ達が去ることを惜しんでくれているように思えた。本当に純粋な子だったなぁ。こちらの心が洗われた。
2023年11月30日
2023年11月27日
ウサジイの公演日記#1026
翌朝、山あいのためか、なかなか明るくならない。しかし、思っていたほどは寒くはない。朝食を頂き、会場に向かって吉野川に沿って30分ほど遡る。川に沿った国道の脇には、思いの外集落が続く。商売をされている家も多い。今では幹線道路から外れているが、その昔は山あいだとか関係なく往来があったのだろう。地図から察すると、上方から伊勢・熊野へと向かう街道の一つであったに違いない。…などと云ううちに、会場・川上村に入る。文字通り吉野川・ひいては紀の川の源流です。聳える山並みの向こうは松阪や熊野。元来は林業が盛んだったらしい、路傍の案内板には先人の偉業が書かれていた。
さて会場は「やまぶきホール」キャパ350ほどの木の香あふれる会館です。既にスタッフ(前回紹介の地元サークルの皆さん+教育委員会)が設営を始めている。外注らしき照明・音響のスタッフも毎回の馴染みのようだ。実行委員長(?)の音頭で円陣を組み、「成功させるぞ〜!」「お〜!」の掛け声がならいらしい。肩を組むと…なるほど、何となく同志になれたような気がする。その後、舞台を仕込み、前説の方との打合せをし、弁当…にはちょっと早く、隣の「源流館」を覗く。この地の四季の様子が見られるシアターや、古くからの生活様式などが展示されている。ナント、館長さんの説明付きでした。
コロナが静まりつつあると云っても、一応キャパの半分に抑えた人数。宣材には「1席離して座る」となっていましたが、家族毎に固まって良いことになり、客席は良い感じで埋まっていきます。しかも村全体が家族みたいなものだから、声を掛け合って席を融通し、結局みんなが固まって観るような客席になってしまった。お芝居が始まると…有難いことに、最前列に元気な小学生が何人か。関西弁のツッコミが心地よく、固定席ホール公演だと云うことを忘れそう。終演後には舞台を背景の写真撮影会となり、お客さんが去ってからは運営スタッフさんが舞台セット・人形を興味深く見学。自分たちの糧にしようという意気込み満々でした。
帰途は東吉野を抜け、宇陀市〜名阪・針インターへ。宇陀路は思いの外なだらかで、夕暮れ迫る山並み・街並みに癒された。名阪国道からは連休末とあって、かなりの混み具合。伊勢道との合流点・亀山では5qほどの渋滞につかまった。・・・そうそう、スタッフのお一人と話していると、ナント同郷だと判明。齢は5歳ほど違っていたが、ジイの行っていた高校から1qほど離れた隣の高校だという。しかも、この企画の切っ掛けとなったのはあるワークショップ。その講師はジイの古くからの友人(先輩かな?)なのでした。長くやっていると、色んな繋がりがあったりするものです。
さて会場は「やまぶきホール」キャパ350ほどの木の香あふれる会館です。既にスタッフ(前回紹介の地元サークルの皆さん+教育委員会)が設営を始めている。外注らしき照明・音響のスタッフも毎回の馴染みのようだ。実行委員長(?)の音頭で円陣を組み、「成功させるぞ〜!」「お〜!」の掛け声がならいらしい。肩を組むと…なるほど、何となく同志になれたような気がする。その後、舞台を仕込み、前説の方との打合せをし、弁当…にはちょっと早く、隣の「源流館」を覗く。この地の四季の様子が見られるシアターや、古くからの生活様式などが展示されている。ナント、館長さんの説明付きでした。
コロナが静まりつつあると云っても、一応キャパの半分に抑えた人数。宣材には「1席離して座る」となっていましたが、家族毎に固まって良いことになり、客席は良い感じで埋まっていきます。しかも村全体が家族みたいなものだから、声を掛け合って席を融通し、結局みんなが固まって観るような客席になってしまった。お芝居が始まると…有難いことに、最前列に元気な小学生が何人か。関西弁のツッコミが心地よく、固定席ホール公演だと云うことを忘れそう。終演後には舞台を背景の写真撮影会となり、お客さんが去ってからは運営スタッフさんが舞台セット・人形を興味深く見学。自分たちの糧にしようという意気込み満々でした。
帰途は東吉野を抜け、宇陀市〜名阪・針インターへ。宇陀路は思いの外なだらかで、夕暮れ迫る山並み・街並みに癒された。名阪国道からは連休末とあって、かなりの混み具合。伊勢道との合流点・亀山では5qほどの渋滞につかまった。・・・そうそう、スタッフのお一人と話していると、ナント同郷だと判明。齢は5歳ほど違っていたが、ジイの行っていた高校から1qほど離れた隣の高校だという。しかも、この企画の切っ掛けとなったのはあるワークショップ。その講師はジイの古くからの友人(先輩かな?)なのでした。長くやっていると、色んな繋がりがあったりするものです。
2023年11月26日
ウサジイの公演日記#1025
奈良県南部・吉野郡で「ともだちや」の公演。奈良県も入口までは、名古屋から2時間弱…そう遠くはないのですが、なかなか上演の機会はない。ジイ30歳代までは子ども劇場組織があり時々うかがっていたが、それ以来…一度ワークショップに来たくらいかな?今回は「おはなしカーニバル」という企画で、吉野郡川上村・吉野町・東吉野村の文化サークル(読み聞かせや人形劇など)の方々が、各自治体の教育委員会との協同で運営している。という訳で前日、吉野へと向かうのですが…その日は名古屋市内の保育園で午前午後の2ステ公演!
以前は1ステで行っていた園でも、コロナ禍を契機に年齢別観劇の良い面を知り、それが続いている所がある。料金的には負担が多いが、確かに良い面はある。演じる側も、対象に合わせて演じ方が変わる部分がある。で、午前の1〜3歳さんステージの後、昼食。その途中に救急車のサイレンが近づく。驚いたことに園の前で停まる。しばらくの後、ストレッチャーで園児さんが運ばれてゆくが、救急車はなかなか発車しない。大勢の先生方が行ったり来たり…。(親御さんへの連絡がつかないのだろうか?)20分程経って救急車は出て行った。階下の状況が判らないジイ達は、果たして午後の公演ができるのか?できなければ、延期の方法はあるのだろうか?…と不安でしたが、時間通り午後の4〜5歳さんステージ実施。搬送された子のことは「?」でしたが、なんとか公演を終え奈良へと向かう。
名古屋高速〜東名阪道〜名阪国道、西名阪〜京奈和道・御所南インターで下りてさらに南下。紅葉の季節のためか、宿泊地は公演先から離れた大淀町。真っ暗な道を走ることしばし、吉野の地域に入ると賑やかな明りに迎えられました。しかし寒い!明日の朝に恐怖を覚えながら、缶酎ハイで眠りにつきました。・・・つづく
以前は1ステで行っていた園でも、コロナ禍を契機に年齢別観劇の良い面を知り、それが続いている所がある。料金的には負担が多いが、確かに良い面はある。演じる側も、対象に合わせて演じ方が変わる部分がある。で、午前の1〜3歳さんステージの後、昼食。その途中に救急車のサイレンが近づく。驚いたことに園の前で停まる。しばらくの後、ストレッチャーで園児さんが運ばれてゆくが、救急車はなかなか発車しない。大勢の先生方が行ったり来たり…。(親御さんへの連絡がつかないのだろうか?)20分程経って救急車は出て行った。階下の状況が判らないジイ達は、果たして午後の公演ができるのか?できなければ、延期の方法はあるのだろうか?…と不安でしたが、時間通り午後の4〜5歳さんステージ実施。搬送された子のことは「?」でしたが、なんとか公演を終え奈良へと向かう。
名古屋高速〜東名阪道〜名阪国道、西名阪〜京奈和道・御所南インターで下りてさらに南下。紅葉の季節のためか、宿泊地は公演先から離れた大淀町。真っ暗な道を走ることしばし、吉野の地域に入ると賑やかな明りに迎えられました。しかし寒い!明日の朝に恐怖を覚えながら、缶酎ハイで眠りにつきました。・・・つづく
2023年11月19日
ウサジイの公演日記#1024
劇団うりんこさんの企画で、「ももん&カミナリ」を上演しました。企画名「うりんこっこ」は、児童より少し低年齢に向けたモノらしい。絵本「ももんちゃん」人気のおかげか(?)声がかかりました。…前日の幼保公演後に、うりんこ劇場へ仕込みにうかがう。出迎えてくれた劇団員は30代程だろうか、残念ながら面識はない。ジイと同世代は、ほぼ卒業してしまっている。が、テキパキと打ち合わせをし、舞台ができると照明を合わせてくれた。さて当日、会場入りしウォーミングアップ…が、どうも妙な緊張感がある。手打ち公演やおやこ子ども劇場さんの例会とは違う、妙な感じ。同業者に囲まれているためか、どんな雰囲気の客席になるかイメージがつかめない。しかし、始まってみれば全くの杞憂であった。客席の親子以上に、両脇に控えたスタッフの劇団員が笑ってくれる。同じ児童演劇とは言えジャンルが異なると、思いの外新鮮な感覚で楽しんでくれたらしい。
ところで「うりんこ」さんは、むすび座創立の10年後にできた。名古屋市南部・緑区のむすび座に対して、北部・名東区に本拠を構える。ジイが入団した頃は、木造平屋(?)の稽古場だったが、程なく3階建ての劇場兼稽古場を新築した。当時むすび座の創立者たちは「北と南、児童劇と人形劇、自前の稽古場と借地の稽古場」と云うようなことを言っていた。同じ所を目指す盟友だが、やり方は違って良いっていう意味だったんだろうか?その創立者世代も、ジイの世代も、今劇団を担っている世代も、両劇団の交流は続いている。ジイの世代は、全児演青年部名古屋の忘年会などの宴席での雑談から「元気の出ることやろまいかコンサート」(公演日記#944参照)で合同公演的なことをやったり、小学校公演を訪問し合ったり。うりんこさんが幼児作品班を作ろうと思い、一週間ほどジイの公演に帯同したこともあった。
ライバルではありつつ、良き友としての関係を継続したいものです。
ところで「うりんこ」さんは、むすび座創立の10年後にできた。名古屋市南部・緑区のむすび座に対して、北部・名東区に本拠を構える。ジイが入団した頃は、木造平屋(?)の稽古場だったが、程なく3階建ての劇場兼稽古場を新築した。当時むすび座の創立者たちは「北と南、児童劇と人形劇、自前の稽古場と借地の稽古場」と云うようなことを言っていた。同じ所を目指す盟友だが、やり方は違って良いっていう意味だったんだろうか?その創立者世代も、ジイの世代も、今劇団を担っている世代も、両劇団の交流は続いている。ジイの世代は、全児演青年部名古屋の忘年会などの宴席での雑談から「元気の出ることやろまいかコンサート」(公演日記#944参照)で合同公演的なことをやったり、小学校公演を訪問し合ったり。うりんこさんが幼児作品班を作ろうと思い、一週間ほどジイの公演に帯同したこともあった。
ライバルではありつつ、良き友としての関係を継続したいものです。
2023年11月14日
ウサジイの公演日記#1023
先日に続き観劇のお話。「いなさ人形劇まつり」今回で35回を数える国内屈指の人形劇フェスです。その昔、ジイ30代の頃には、上演団体が山奥(?)で打ち上げをしたような記憶があります。若き(?)ジイは関東の某劇団の方と、夜更けまで人形劇論を戦わせたような記憶が…。今では浜松市のバックアップもあり、二日間の人形劇上演+屋外ステージでの地元団体パフォーマンス大会+地元の様々なマルシェのオンパレード。そんなお祭りムードに引かれてか、家族連れが圧倒的に多いのが引佐の特徴です。
むすび座は初日の上演でしたが、ジイは地元の公演。翌日曜日の朝に、仲間と出かけました。愚痴を言えば…引佐のチケットは会場でしか販売してない。行って完売なら観られない。なので目当ての京都の劇団さんのチケットは、前日上演した劇団メンバーにゲットしてもらった。到着後、他の公演チケットを手に入れ、お芝居を観たり・懐かしい方に逢ったり・マルシェでご飯を買ったり。幸い好天に恵まれ、井伊谷(=井伊氏の居城・大河ドラマでは伊井直政の出生地)は笑い声がこだましていました。
・・・につけても思うんです。作品の「練習」をするのも大切だとは思います。けれど「稽古」は様々なところにある。他人の作品を観るのも大きな稽古。良い面もそうではない面も、自分の舞台に跳ね返ってきます、必ず。
むすび座は初日の上演でしたが、ジイは地元の公演。翌日曜日の朝に、仲間と出かけました。愚痴を言えば…引佐のチケットは会場でしか販売してない。行って完売なら観られない。なので目当ての京都の劇団さんのチケットは、前日上演した劇団メンバーにゲットしてもらった。到着後、他の公演チケットを手に入れ、お芝居を観たり・懐かしい方に逢ったり・マルシェでご飯を買ったり。幸い好天に恵まれ、井伊谷(=井伊氏の居城・大河ドラマでは伊井直政の出生地)は笑い声がこだましていました。
・・・につけても思うんです。作品の「練習」をするのも大切だとは思います。けれど「稽古」は様々なところにある。他人の作品を観るのも大きな稽古。良い面もそうではない面も、自分の舞台に跳ね返ってきます、必ず。
2023年11月13日
ウサジイの公演日記#1022
名古屋市内の保育園で「ともだちや」の公演。雨天が予想される日、荷物の搬入は路上から…大雨にならない事を願いつつ向かう。幸い小雨、大急ぎの搬入は先生方の助っ人もありアッという間でした。公演車はチョット離れたコインパーク、園が月極で借りているスペースへ。市内の園では駐車場の確保も大変なコトなんです。さて少し早めに入ったので、開演小一時間前には準備完了!が…30分前に、階下から何やら歌声が聞こえてくる。しかも、それが階段を上ってくる感じ。様子を見に行くと、階段をハイハイで上る子ども達と、励ますようにわらべ唄を歌う先生の姿!あれ?まだ30分もありますよ、開演まで。と思い、問うと「会場で遊んでいていいですか?」断る理由もなくOK。ほどなく1歳さん10人ほどと先生4〜5人が入場、客席後方で遊び始める。
これは「おさんぽ劇場」の大好きな状況!早速、手持ちの手作りおもちゃを取り出して、遊び始める。興味を示し近づいてくる子がいれば、(例えば)コロコロ転がるおもちゃを転がす。ようやく歩けるようになったばかりの子達は、それを捕まえポイッと投げたりする。そんなところから遊びが始まり、子ども同士で取り合いが始まってチョット泣き顔になったり…。おさんぽ劇場メンバーのCちゃんは、最近気になっている絵本の読み聞かせを始めた。そんな感じで20分ほど過ごして、2歳さん以上が入場。てな感じでお芝居が始まったのですが、前列横に陣取った1歳さんがウロウロ。どうやら先ほどまで空間を共有していたジイ達が、何やらおかしなことを始めた。縫いぐるみの様なモノで遊んでる!とおもったのか、ならば一緒に遊んでみようと思ったのか?とにかく舞台前を行ったり来たり。幸い舞台に入ることはなく、先生方も程よく見守り、お芝居は無事終了。にしても、時々こちらに眼を向ける小さな子たちには緊張の小一時間でした。
これは「おさんぽ劇場」の大好きな状況!早速、手持ちの手作りおもちゃを取り出して、遊び始める。興味を示し近づいてくる子がいれば、(例えば)コロコロ転がるおもちゃを転がす。ようやく歩けるようになったばかりの子達は、それを捕まえポイッと投げたりする。そんなところから遊びが始まり、子ども同士で取り合いが始まってチョット泣き顔になったり…。おさんぽ劇場メンバーのCちゃんは、最近気になっている絵本の読み聞かせを始めた。そんな感じで20分ほど過ごして、2歳さん以上が入場。てな感じでお芝居が始まったのですが、前列横に陣取った1歳さんがウロウロ。どうやら先ほどまで空間を共有していたジイ達が、何やらおかしなことを始めた。縫いぐるみの様なモノで遊んでる!とおもったのか、ならば一緒に遊んでみようと思ったのか?とにかく舞台前を行ったり来たり。幸い舞台に入ることはなく、先生方も程よく見守り、お芝居は無事終了。にしても、時々こちらに眼を向ける小さな子たちには緊張の小一時間でした。
2023年11月06日
ウサジイの公演日記#1021
岡崎市の大学で「ともだちや」の公演。保育系学生さんの授業の一環です。呼んでくださった先生は劇団に所属していたことがあり、その頃からの知合いです。そんな先生なので、生の舞台に触れることの大切さを良〜く判っており、毎年のようにむすび座を呼んでくださる。いつもは地域の子ども達を招待し、その子たちの反応も学生に見せている。が、今年は連休の中日と云うこともあり、学生のみの観劇会だった。ジイとは年齢が半世紀近く離れている子達だが、100名も集まると、その圧はかなりのモノ。いつもの幼保とは勝手が違い、妙な緊張感もある。
が、開演30分も前に来場のグループ。いつもは子ども達に見せているオモチャ的な人形を出すと、食いついてくる。渡すと…嬉々として遊び始める。徐々にやって来る子達に、様々な人形を渡して遊んでもらう。思いの外、人形遊びを楽しんでくれ、会場はイイ感じ。さて上演が始まると、時々の笑いはあるものの食いつくように観ている。…その昔の学生は「可愛い〜!」なんて声をあげていたが、それとは違い真面目に観てくれる。しかし終演後には、また怒涛のようにやって来る。「あれ見たい」「あれはどうなってる?」・・・そうそう、そうでなくちゃ。好奇心さえあれば、そこから世界は拓けてゆくのです。
が、開演30分も前に来場のグループ。いつもは子ども達に見せているオモチャ的な人形を出すと、食いついてくる。渡すと…嬉々として遊び始める。徐々にやって来る子達に、様々な人形を渡して遊んでもらう。思いの外、人形遊びを楽しんでくれ、会場はイイ感じ。さて上演が始まると、時々の笑いはあるものの食いつくように観ている。…その昔の学生は「可愛い〜!」なんて声をあげていたが、それとは違い真面目に観てくれる。しかし終演後には、また怒涛のようにやって来る。「あれ見たい」「あれはどうなってる?」・・・そうそう、そうでなくちゃ。好奇心さえあれば、そこから世界は拓けてゆくのです。
2023年11月03日
ウサジイの公演日記#1020
【ウサジイ昔ばなし】〈111〉・・・お酒での失敗
ジイ若かりし頃は、(それに甘えてはいけませんが…)劇団が全体若かったし世間の目も緩かったので、お酒による失敗はかなりあった。面白いことも多かったが、当人のプライバシーに係るのでジイ本人の事例にとどめる。…入団2年目「ガリバー」での旅公演でのこと。甲府〜新宿〜仙台てなコースでした。当時、東京には大学を卒業したばかりの妹が居り、付き合っている彼を紹介するということになった。彼らが舞台を観たかは定かではないが、ともかく芝居がハネタ後、3人で呑みに出かけた。妹はジイに似ず、物事をチャントしないと済まない性格。妹の彼は兄も同様かと身構えていたら、Tシャツ・短パン・ビーチサンダルの男が登場し拍子抜けしたらしい。で、意気投合し呑みまくったようだ。…実は全く覚えていない…ダウンしたのだ。困ったことに、呑み潰れたジイを宿に連れて行こうとしたが、泥酔状態のジイは訳の分からないコトを繰り返すばかりだったようだ。仕方なく名古屋の劇団事務所に電話をかけた。当時は21時頃までは誰かが居たため、その日の宿を聞き出し無事送り届けてくれた。・・・この件はその後「三軒茶屋事件」と呼ばれ、ジイの親族で語り継がれることとなる。
そこそこ齢を重ねても、懲りずに失敗は続く。40歳位かな(?)、人形劇講座か何かの打ち上げの帰りだと思う。名古屋の都心から帰宅するため、地下鉄に乗ろうとホームへ。夜も更けていたため、電車到着にはやや時間がある。ベンチに座ってしまったのが運の尽き、すぐに寝込んでしまった。終電近くに駅員さんが起こしてくれなかったら、公共交通機関の手立てがなくなるところだった。それから5年ほど経った頃、児童青少年舞台芸術団体の合同公演の打ち上げからの帰り。今度は名鉄に乗ったまでは良かったが(またしても!)寝てしまった。気が付いたのは終点・東岡崎。しかも、もう帰りの電車はない!宿を探すか、タクシーに大枚を支払うか?考えた挙句、国道まで歩き、ヒッチハイクを試みる。夜半のため走るのは大型トラックのみ。後で判ったのだが、営業車は会社の規定で乗せるわけにはゆかないらしい。泣く泣くタクシーの世話になった。
・・・そうそう、ジイ30歳代の公演班トラックには、おやこ子ども劇場さんから頂いた酒瓶が保管されていた。助手席背もたれの裏側が、一番安全な場所だったのです。
ジイ若かりし頃は、(それに甘えてはいけませんが…)劇団が全体若かったし世間の目も緩かったので、お酒による失敗はかなりあった。面白いことも多かったが、当人のプライバシーに係るのでジイ本人の事例にとどめる。…入団2年目「ガリバー」での旅公演でのこと。甲府〜新宿〜仙台てなコースでした。当時、東京には大学を卒業したばかりの妹が居り、付き合っている彼を紹介するということになった。彼らが舞台を観たかは定かではないが、ともかく芝居がハネタ後、3人で呑みに出かけた。妹はジイに似ず、物事をチャントしないと済まない性格。妹の彼は兄も同様かと身構えていたら、Tシャツ・短パン・ビーチサンダルの男が登場し拍子抜けしたらしい。で、意気投合し呑みまくったようだ。…実は全く覚えていない…ダウンしたのだ。困ったことに、呑み潰れたジイを宿に連れて行こうとしたが、泥酔状態のジイは訳の分からないコトを繰り返すばかりだったようだ。仕方なく名古屋の劇団事務所に電話をかけた。当時は21時頃までは誰かが居たため、その日の宿を聞き出し無事送り届けてくれた。・・・この件はその後「三軒茶屋事件」と呼ばれ、ジイの親族で語り継がれることとなる。
そこそこ齢を重ねても、懲りずに失敗は続く。40歳位かな(?)、人形劇講座か何かの打ち上げの帰りだと思う。名古屋の都心から帰宅するため、地下鉄に乗ろうとホームへ。夜も更けていたため、電車到着にはやや時間がある。ベンチに座ってしまったのが運の尽き、すぐに寝込んでしまった。終電近くに駅員さんが起こしてくれなかったら、公共交通機関の手立てがなくなるところだった。それから5年ほど経った頃、児童青少年舞台芸術団体の合同公演の打ち上げからの帰り。今度は名鉄に乗ったまでは良かったが(またしても!)寝てしまった。気が付いたのは終点・東岡崎。しかも、もう帰りの電車はない!宿を探すか、タクシーに大枚を支払うか?考えた挙句、国道まで歩き、ヒッチハイクを試みる。夜半のため走るのは大型トラックのみ。後で判ったのだが、営業車は会社の規定で乗せるわけにはゆかないらしい。泣く泣くタクシーの世話になった。
・・・そうそう、ジイ30歳代の公演班トラックには、おやこ子ども劇場さんから頂いた酒瓶が保管されていた。助手席背もたれの裏側が、一番安全な場所だったのです。