2023年07月29日

ウサジイの公演日記#1000

公演日記も、節目の回となりました。…で、過去を検索してみました。…と、ウサジイの#01は、2006年8月22日付。それ以前に「喜多方より」(8月4日付など)と記した投稿が3編、喜多方発21世紀シアターの報告がされていました。劇団のブログ開始はそれより少し前。かなり昔からの様な気がしてましたが、思ったほどでもない。ネットの世界とジイの実感には格差があるなぁ。・・・因みに、初期の公演日記はdocomoのmuvaから、半角文字500=普通に書くと250字が限度だったので超節約モードの文章です。その枷がゆるくなるのはfomaに移行した頃。その頃から「ぶぶふぉと」を始めました。
ここ数ヶ月を振り返ると、劇団の公式HPのブログを私物化しているようなジイ。が、その昔は数多くの者が投稿してたんですよ。シリーズ化していたモノの幾つかだけでも・・・「カナピコ日記」「ガータロの旅」「ちゅーしろう旅日記」「ジョニー」等など。「でぴレポート」がかなり続いていました。因みにレポーター・小鳥の「でぴ」は、今でもS女史のデスクに健在です。
HPも様変わりし、インスタグラム・ツイッター・フェイスブックが幅を利かせてきました。でもジイは、ブログも好きなんです。誰が読んでるか判らないし、直接の返答もない。見えない相手に送るっていうのが、何となく気に入っているんです。あとどれほど続くか?とにかく行けるところまで…。
posted by むすび座メンバー at 11:46| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2023年07月25日

ウサジイの公演日記#999

【ウサジイ昔ばなし】〈105〉・・・衣装
人形劇の舞台衣装と云えば「黒」が定番。ジイのキャリアの中でも、和物の「雪をんな」「名古屋心中」では、文楽で使用されるような黒子を着た。それから、30歳代の「石の馬」「西遊記」などでは、黒色の中国風衣装を着ていた。が、それだけです、真っ黒だったのは…。前回紹介した入団初年度の「三ぶた」からズ〜ッと、モノトーンの衣装は使ったことがない。理由は、劇団の考え方「幼児にはモノトーンは避けたい」があったからでしょう。1980年代半ばからは、幼児作品では幕類も紺などが主流となった。衣装も紺・灰色・こげ茶が多く使用され、やがて次第に暖色系・パステル系も入ってくるようになる。
さて、ジイ入団から5年=幼保作品5セットでは、市販の衣類を購入していた。作品を仕込む期間に「衣装を買う日」があり、メンバーこぞってシャツ・パンツを選定して回った。その後「石の馬」に異動したため、幼保作品の衣装が何時から団内製作になったかは不明…。団内で作った「石の馬」衣装は、超化繊のチャイニーズ系上下。頭に鉢巻を巻き、靴下を切って作った手甲をはめていた。化繊に超が付くのは、コインランドリーの乾燥時間に要注意な程だったから…。気を許すと乾燥しすぎて、アッチッチになった。が、いかに収納してもシワにならない優れものだった。その後の「悟空誕生」「西遊記」、遠目には同じだが微妙に変化している。(悟空=手甲ではなく、指先を切り落とした黒手袋…とか)
入団以降30セット・50作品(幼保は2本立てのため)ほどに関わってきたが、ジイ的bPは「ももん&カミナリ」のモノ。自分たちで企画したのだから当然だが、まず色的に明るい青!そしてダボダボした袖口!人形が目立ちにくいとか、モノを扱いづらいとか云うマイナス面より、「こんなので舞台に立ちたい」を優先させた結果、ちょっぴりイスラムの香り漂う衣装になった(?)・・・自画自賛。
posted by むすび座メンバー at 09:51| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2023年07月21日

ウサジイの公演日記#998

【ウサジイ昔ばなし】〈104〉・・・汗
夏の公演に、汗はつきもの。毎年やって来る暑い時期は、確かに面倒ではあるものの、乗り越えた日々の思い出も沢山ある。まずは入団初年度。4月仕込みの「三匹のこぶた」衣装はハイネックのシャツとデニムのオーバーオールでした。40年余前の人形劇衣装としては、まずまず革新的、因みに靴はバスケットシューズでした。(故・丹下進氏の企画)・・・が、初演後しばらくすると初夏。オーバーオールの上半身はさすがに汗だくとなり、普通のジーンズに変更となるのです。と云うのも、当時の幼保・遊戯室には空調などなく、1ステージ終わって衣装を脱ぎ捨てると「ドテッ」と音がするくらいの汗。上演中も、額から流れる汗・汗・汗!人形劇では両手が塞がっていることも多く、眼に流入する汗にはなす術もなく、痛さに耐えるばかりでした。
それから5年ほどして、ジイは小学校公演班に異動する。当時はまだ、小学校での体育館公演が一年中あった。幸い「関矢演出・藤井照明」の上演では、暗幕はほぼ使用しない。眩しくなければ、とにかく窓は全開。それでも終演時には、衣装はグッショリ。着替え用のパンツ(下着)とバラシ用の短パンは必需品でした。バラシで一番大変なのは、サスペションライト。ステージの簀の子に上がると、全ての熱気を集結して超地獄!作業する者の汗が舞台に落ちるため、他の作業は一時避難する始末。当時の短パンは、いわゆる陸上競技用的な長さ。そんな姿で帰団の車に乗り込むのでした。
因みに、ペットボトルの清涼飲料が出るのは、もう少し先のこと。記憶はないが、恐らく体育館脇の水道水に頼っていたのだろう。1990年代のツアーでは、2リッターのボトルを持って歩いていた記憶がある。夏の暑さで、二日目には怪しげな糸状の不純物が発生したが、飲んでも大丈夫だったのは若さ故…かな?
posted by むすび座メンバー at 17:47| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2023年07月12日

ウサジイの公演日記#997

おさんぽ劇場「ともだちや」は、初夏の北海道ツアー。深夜23:55敦賀港発の新日本海フェリーで、翌日20:30苫小牧港着。翌日から札幌・富良野・旭川と巡演し、4泊2船7日の行程でした。北海道の客席は…地域差はあるものの、チャント観てくださるっていう感じです。いや、もちろん盛り上がるところでは賑やかなんですが…。お芝居冒頭で「森には何が住んでいる?」と問う。北海道と言っても、ヒグマ・キタキツネなどと云う答えは返ってこない。が、一度「シマエナガ!」聞いたことはあるが、小鳥だというくらいしか判らなかった。帰途、土産物店に寄ると、そのシマエナガグッズが溢れていた。今、推しのキャラなんですねぇ。
移動距離もかなりあり、午前午後2ステと、かなりタイトな日程だったが、札幌の午前中と帰りのフェリーまでに空き時間があった。当然、おさんぽ劇場は「お散歩」に勤しむわけで・・・札幌では、野幌森林公園の中にある「北海道開拓の村」へ。明治時代の建造物などが、50棟ほど移築展示されている。洋風のモノが多いが、小樽の鰊漁関連の建物は興味深かった。漁師が寝泊まりする建物には布団・什器など生活用品も展示され、外には肥料用ニシンを煮て絞る装置が置かれている。…それから、北杜夫「どくとるマンボウ青春記」の舞台、北大恵迪寮も見ることができた。・・・この施設、ナント65歳以上は無料!高齢をありがたく感じる稀な例。
最終日は、旭川〜苫小牧まで一日かけての移動のみ。時間に余裕があれば、高速道路など味気ない。R237を南下、美瑛町「ぜるぶの丘」でラベンダーやヒマワリを楽しむ。富良野から西進、山中をR452で南下、夕張市へ。かつては炭鉱で栄えたが、数年前に財政破綻した街は閑散としていた。昼食をとれる所を探すが、ほとんどない。観光客向けのビュッフェ形式(夕張メロン食べ放題)では高すぎる。結局コンビニ=セイコーマートで調達。その後、目当ての「石炭博物館」へ。本館には文字や写真による説明が多く、やや拍子抜け。が、二階から「立坑」を模したエレベーターで地下へ降りると、坑道での作業の様子が展示されていた。かなり長い坑道の最後では、閉山前に活躍したドラムカッターの実演もあり、それぞれの時代の炭鉱を実感。・・・夕張はスキーや映画で町興しを図っているが、状況は厳しい。
posted by むすび座メンバー at 11:30| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2023年07月10日

ぶぶふぉと・・・美瑛

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ん〜〜〜、もっと良い香り。

※ 旭川→苫小牧フェリーの移動中
「ぜるぶの丘」にて
posted by むすび座メンバー at 19:52| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2023年07月08日

ぶぶふぉと・・・富良野

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ん〜〜、いい香り。

※ 富良野おやこ劇場さんの例会場裏で
ラベンダーに包まれて…
posted by むすび座メンバー at 09:37| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2023年07月04日

ウサジイの公演日記#996

【ウサジイ昔ばなし】〈103〉・・・役U
劇団では新作を選定する際に、劇団員全員の声を聞く。その中から創造委員会が候補作品を絞り、その後予定されるメンバーを含めて絞り込む。最終候補は劇団全体の意見を踏まえ、運営委員会で決定される。…のだが、ジイ自身が是非演じたい役があって、声を大にしてゲットした作品もある。と言って、ルールを無視したわけではありません。いずれも、その年に提案されたものではなく(5〜6年前の提案だったりする)、絞り込みのテーブルで「あのぅ、これ、是非やりたいんですが…」と申し出た次第で・・・。
@ウサジイ(赤ちゃんゴリラのゴリゴリ・2000年代中盤)Aおばあ(ゆいとケンムン・2010年代初頭)B爺ちゃん(カミナリカレー・2017年?)こうして並べてみると、いずれも高齢の役柄だ。そんな年代に近づき、それで演じてみたく思ったのだろうか?が、言い出したからにはチャントした作品を創らねばならぬし、それなりに苦労もあった。でも最終的には(あ、カミナリまだ演じてますが…)充実した公演活動ができた。それにも増して、演じる中で「演技に対する考え方」も刷新できたように思う。「頑張って」演じるのではなく、役に親しんで演じられたからこそ生まれてきたのだろうと思うのです。
・・・この「昔ばなし」、最初は面白おかしいエピソードだったのに、次第に年寄りの愚痴的になってきたかな?でもまぁ、申し訳ないが…もう少し、思っていることを書き連ねてみます。
posted by むすび座メンバー at 10:24| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2023年07月02日

ウサジイの公演日記#995

【ウサジイ昔ばなし】〈102〉・・・役
長いこと(?)演じてくると、印象に残る役柄というモノがある。順位は付けられないが、まず「西遊記の沙悟浄」1980年代中盤の西遊記第2クールの仕込み時メンバーを眺めると、実にはまっている。悟空・八戒・三蔵を演じている者たちのキャラクターが役に似かよっており、日常と変わらない関係性で演じられたような気がしている。
愛着はあるのだが、最初は大変苦しんだ役。ひとつは2000年代中盤「こぶたのぶうぶはこぶたのぶうぶ」。ロングランの作品で、ジイは4代目のぶうぶ役。既に50代になっていたジイが仔豚を演じるわけだから、かなり無理がある。子どもっぽいセリフ回しをしようとすると、わざとらしく、気持ちの悪い子ども像になってしまう。そんな中、稽古時に発せられた演出の言葉「オジサンはオジサンの仔豚で良いの!」…これで救われた。観客が観ているのは可愛いコブタなんだから、オジサン声でもリアルな台詞を吐けば良い。仔豚役を楽しめた。(因みに、その後…ぶうぶ=ぶぶふぉと出演中)
もう一つ困った役。2010年頃「おばあさんとマリーちゃん」マリー役はオッサンみたいな犬だから、前出のような悩みはなかった。が、頭をよぎるのはジイの前に演じていた者のイメージ。(今では劇団を去り、市民劇団等で活躍している方なので、あくまで当時の認識です。)まだキャリアの少ない彼の演技はギコチナサがあり、それがマリーちゃんの不器用な生き様にピッタリだった。「あんな演技はできないなぁ…」と変な劣等感を感じた。…結局、自分は自分らしい真っすぐさでマリー像を創るしかないと思ったわけなんですが・・・
posted by むすび座メンバー at 21:13| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする