2024年09月09日

ウサジイの公演日記#1090

翌朝7:30に士別を出て道央道を南下、札幌に戻る。旭川以北は森の中を走る様な部分もあり、「鹿に注意!」の電光掲示も誇張ではないような気がする。虫、取り分けトンボが多く、何匹も殺生してしまった。日曜日だと云うこともあり、予定時刻前に会場到着。札幌子ども劇場協議会の5劇場さん協同の例会は幼児例会で、小学生未満の子達のみ。小学生不在は、少々構える部分もあるジイなのです。けれども始まれば、子ども達に助けられっぱなしのジイ。というのは…。
*この日が子ども劇場デビューだという2歳さん。お芝居が始まると、トコトコと舞台前に来る。ジッと見ていて、帰って行く。客席と舞台ツラとの中間点が立止り点らしい。何度も繰り返すが、視線を遮られて文句を言う子もなく、お芝居は終了。終演後にお母さんの元に行くと、「ごめんなさいねぇ」でも、その割にはドッシリ構えている感じ。続けて観てくださるようで安心です。 *「ももんちゃん」前半・カエルの場面。時々あるんですが、カエルの動きに合わせてピョンピョンする子。すると隣の子も真似て、ピョンピョン。それが周りの大人に大受けで、ステージのジイ達は二の次。 *最初に入場して、人形劇を超楽しみにしていた男の子・年長さん(?)。「ももんちゃん」を超楽しみ、幕あいのゲームで盛り上がり、さぁ「カミナリ」となった途端…自ら後ろの方へ移動して行く。どうした事か?と盗み見ながらのお芝居。どうやら鼻血が出たらしい。後で聞くと、これが初回ではなく、出血に対して冷静に対処したらしい。つまり、母ではなく劇場スタッフの所に行き、処置を求めた。しかし観劇は止めず、額を冷やすモノが目を閉ざすと自分の手に奪い、見えるようにして冷やしていた。有難い観客です。
posted by むすび座メンバー at 17:55| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

ぶぶふぉと・・・占冠

DSC_001_BURST20240909104410500.jpg

「花と少年」な〜んちゃって

※ 道東道・占冠PAにて
花壇のコンセプト=天空の庭
posted by むすび座メンバー at 17:18| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

ウサジイの公演日記#1089

「ももん&カミナリ」で北海道ツアー。例によって敦賀23:55発のフェリーで、翌日20:30苫小牧東港〜札幌泊。翌朝、道央道を北上して士別へ。昼入りの公演だったので、時間的に大好きな一般道は選択肢にならなかった。が、やや早めに着き「羊と雲の丘」へ。(←ぶぶふぉと参照)世界の羊館には実に多様な羊がいて、しかも餌を求めてか?どの仔も近づいてくる。チョット嬉しい。昼食は、道の駅で「マトンカレー」…ジンギスカン的香りがホッカイドー。
さて、おやこ劇場の公演…40人ほどの客席だったが、冒頭からどの子も笑い声が途切れない。ところが「カミナリ」中盤・畑を耕すシーンで、会場の天井灯が突然の消灯!スイッチの付近には誰もいなかったから、事務所での誤操作か?(…結局不明)子ども達は「?」的な雰囲気を出すものの騒ぎにはならず、劇場スタッフの対応で10数秒後(恐らく)には復活。何事もなかっ様にお芝居は続きました。…がジイは、万一復活が遅れた場合も考え、お芝居のどこかで「暗くなったから一休み」と人形に言わせられないかなどと考えるのでした。ところで、上演中に飛び出しそうになる子が一人。その度に会場スタッフに止められていたが、終演後にもステージ前にやって来る。どうやら裏側を見たいようだ。他の子の手前断ると、今度はゴロちゃん製作の「蓄音機」を被りたいと言い出す。(ご覧になってない方には「?」ですが、紙製の箱で作り、被って歌うジュークボックス的なモノ)…実はそんな時用にと、舞台用とは別に体験用の「蓄音機」を持っているんです。早速取り出して渡す。すっかりご満悦の彼。しばらくの後、返してくれ、「家で作る!」と帰ってゆきました。
posted by むすび座メンバー at 08:29| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2024年09月07日

ぶぶふぉと・・・士別

DSC_1333.jpg

牧場に一人ぼっち…
オオカミ来るなよ。

※ 「羊と雲の丘」にて
放牧してない日でした、残念!
posted by むすび座メンバー at 11:58| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2024年08月29日

ウサジイの公演日記#1088

【ウサジイ昔ばなし】〈125〉・・・通信手段
最近、郵便料金値上げのお知らせが来た。昨今の状況から致し方ないかと思うが、これで更に手紙離れが進みそうだ。・・・などと考えるうち、旅公演先からの通信に思いが広がった。ジイが長い旅公演生活に入るのは、1980年代半ば。その頃は「一ヵ月出て一週間帰る」の繰り返しもあった。そんな中、後にパートナーとなる者との通信は「手紙」。もちろん電話(但し公衆)はあったが、高い!低収入の劇団員にとって、そうそう長電話をするわけにもゆかない。…で、手紙。多い時には週2くらいで。(…今更ですから、ノロケではナシ)それが当り前の環境だったんです。
やがて公衆電話代が工面できる状況が来る。初めからテレフォンカードがあった時代なのか?いずれにしても、やや淋しい地域では、¥100専用もあり、いかに¥100を使い切って電話を切るかに腐心した。カードではその心配はないが、話が途切れると残数の減りが早まるような気がした。当時の使用済み¥1,000カードの束は、押し入れの隅に…。
因みに当時、劇団外部の演出家・S氏との連絡には班責任者管理のカード、劇団の預金からの引落しシステムがあった。それから、劇団の機関紙「むすび」への投稿も、メール環境がなかった時代はFAX。宿のモノを借りられればいいが、不可な場合は電電公社(現NTT)に行ってお願いした。
2000年頃になると携帯電話が普及してくる。頑固者のジイは「反携帯!」だったが、奄美諸島ツアーに際して加入。公衆電話の所在が心配だったこともある。家族との通信は無料になり、¥の心配は減る。が、何時でも繋がると云うことは、呑んだくれて寝てしまったりはイエローカード。その後、SNSの普及に伴い、某ラ**に頼ることになる。確かに便利ではあります。が…
posted by むすび座メンバー at 18:12| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2024年08月27日

ぶぶふぉと・・・八頭

DSC_1324.jpg

地蔵盆は子どもが主役なんだって。
ボクも子どもだから、対象者だよね?

※ 鳥取県・八頭町の西橋寺さん門前にて
地蔵盆の企画で上演しました。
posted by むすび座メンバー at 23:28| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2024年08月25日

ウサジイの公演日記#1087

「ぐるんぱのようちえん」終演間近につき、美術スタッフを公演先に招いて観ていただく。本来ならばもう少し上演が続くはずであったが、著作権上の不具合で終演となった。というのは…作者が亡くなられ、権利をどなたが継承するか決めかねているため、間に立つ出版社もなす術がないとの事。原作をお借りしての創造では、様々なケースで上演の継続困難になることがある。…とは言え、当日・安城市の公民館公演は上々の内に終える。その後「お疲れさん」的に昼食会。どこが良かろうかと考えるうち、ふと思い出した店・市内の某うどん店へと向かう。店内に入ると「あ〜、うんうん、こんな風だった」と思い出しながら、ミニうどん&丼ランチを注文。店主こだわりのうどんは、注文してから茹でに入るため、15分以上は待つ。が、その甲斐はあるのではないかな?
食事を済ませ会計時に「あのぅ…Tさんでしょうか?」恐る恐る尋ねると「ハイ!」「え〜、以前ここで人形劇をさせて頂いた‥」「あ〜!」「むすび座の」「やっぱり!どこかで会ったような気がしてたの」店を出るはずが、コーヒーのサービスを受け、昔ばなしが十数分。(営業の方は大丈夫なのだろうか?)・・・実は12年ほども前になるかな?Tさんから劇団へ、突然の問合せ「地域の子達に観せたいが予算が少ない。会場はうどん屋で狭い」全てにおいてマイナス状況。が、これを聞きつけた(まだ若かった)おさんぽ劇場=安城市の公演は少ないのだから、足掛かりになるかもしれないと、企画書を劇団運営委員会に提出しOKをもらったのです。打合せに行くと、予算はともかく実に邪魔な所に梁があったりで悩んだ。お芝居の段取り等を変え、冷や汗タラタラで上演した記憶が残っています・・・そんな昔なのに、Tさんはしっかりと覚えていてくれ、嬉しそうに話してくれた。「あの時の子ども達は、もう高校生。でも良かったわ〜あの時観せられて」長い劇団人生のヒトコマですが、出会った一人一人にとっては、たった一回の出来事だったりする。「有難いなぁ」を感じた日でした。
posted by むすび座メンバー at 17:54| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2024年08月01日

ウサジイの公演日記#1086

【長崎祭典】D
島での公演を終え、佐世保に帰る。長崎へは、長い劇団歴でも初めての西彼杵を通るルートで。R205〜202〜206、西海橋を渡る辺りの海は、穏やかな顔をしている。北隣の時津町辺りから、両脇に店舗が増えてくる。やや峠を越える感じで長崎市へ入り、平和公園の浦里〜駅〜出島手前の大波止で宿入り。島めぐりの後だったので、都会!日が暮れても灯がアチコチに…都会だ!人間の感覚は環境に左右されるんですねぇ。
翌日、ツアー最後の長崎市・2ステージ。長崎市の子ども劇場さんの中の、数ブロックで実行委員会を作っての企画。学童保育の子達が客席の大部分を占めている。学童の子達は気を許すと狂暴に(失礼)なるので、様子を見ながら迎えるジイ達。始まる前はゴロゴロしたり、バトルがあったり。しかし始まれば、ちゃ〜んと観てました。後からスタッフさんに聞いた話=再終盤にはチョットだれていた高学年、オオカミさんが悩みながら手紙を書き始めると、みんな背を正し舞台に注目した。…無言の行為に気付く彼らに拍手です。
祭典の最後は、参加劇団が集結しての「まとめ会」…その前に午前の人形劇団京芸さんのステージを観に行く。劇場例会に数多く取り上げられている作品で、興味津々。(⇒面白い感覚の作品だった、ジイとしては好きだなぁ)まとめ会は4劇団+県連絡会・地域窓口の役員さんが集まり、今回の特筆すべきステージの報告・問題とされる件などを出し合う。来年は第30回とのこと、より良き祭典になることを願う。
posted by むすび座メンバー at 19:54| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2024年07月30日

ぶぶナシふぉと

DSC_1282.jpg

「公演日記」記載のニワカのひとつ。
外題は「貧乏神」
posted by むすび座メンバー at 18:49| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

ウサジイの公演日記#1085

【長崎祭典】C
翌日は中通島・新上五島町への移動。早朝(?)4:50発のフェリー!直行便はこれしかないのだ。着岸時間10分の間にコンテナを積み下ろしし、ジイ達の車はバックで最前列に乗船。この後、中通島〜奈留島〜福江島と寄港するため、乗降しやすい位置に載せるのです。未明の中、小一時間の航行。夜が明けるころに西部・青方港に着くと、実行委員会の方がお出迎え。まずは朝食カフェに案内され、キャンプ場端のログハウスで頂く。宿チェックイン時刻には程遠いため、実行委員さんが経営する民宿で休憩=仮眠。昼食後、東部・有川港付近の海童神社の「十七日祭り」を見に行く。今年で401回を数える由緒ある催しだが、実に楽しいモノだった。有川地区の6つの「郷」毎に寸劇=ニワカを披露する。三味線・太鼓の音にのせて、舞台をイメージする屋台を引き、地区内を巡演して回る。ジイ達が見たのは、出発地点での一挙上演。いや〜、笑った笑った。
翌日、会場へ行くと、既に十名以上の方が集まっている。元保育士の読み聞かせサークルの方が、実行委員会の代表。サークルの仲間が結集してステージを作っているようだ。集客状況を聞くと、70名程の学童保育は把握しているが、他は当日券頼り…と云うか、前売り券を買わない地域だという。コロナ前の集客状況を聞き、取り合えず150名程度の客席を設営する。…結局、モギリ数149+実行委員=170?でした。さて上演は、思いのほか客席から声が出て安心のジイ達。(学童保育の指導員さん曰く「いつもは喧嘩が幾つか起るのに、静かに観てました」でしたが…)楽しかったのは、教えてくれる女の子・4歳(?)。幕あいの積み木ゲームも盛り上がり、小学生が様々な意見を叫ぶ。その中、スッと立ち舞台へ近づくその子。演者に対して極めて具体的に、指差ししながら教えてくれる。それも一度や二度ではない。会場スタッフはアタフタ、ジイ達は「まぁまぁ」と伝え、ゲームコーナーは滞りなく終わったのでした。
posted by むすび座メンバー at 18:29| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする