2025年11月07日

ウサジイの公演日記#1156

小牧市のこども園で「ともだちや」。数年前までは毎年うかがっていたが、ここ数年は御無沙汰。こちらから聞くなんてできないが、観てなかったのか?他劇団を観ていたのか?ま、また呼んでくれたのだから有難い。
舞台をし仕込んだ後、園舎を散歩。年長クラスの大きな絵を見て「ほ〜、柿を採りに行ったのかな?」すると登園してきた子が「ハロウィンだよ!」…なるほど、確かに柿ではなく南瓜だ。ジイの世代には縁遠い行事なもので、申し訳ない。隣の年中クラスの絵は判かり「宇宙かな?」その絵を説明してくれた男の子が「他の部屋にも行く?」そこで案内をお願いすることにした。2歳児クラス(ほぼ3歳)で質問責めに会い5分程足止めを食う。が、案内役男子はチャ〜ンと待っていてくれる。全部屋の説明を終え、外遊びへと向かう彼「今日は人形劇を観るんだ。観劇会って云うんだよ」ジイ「へぇ、そう云うんだ。一緒に観ても良い?」彼「多分、大丈夫」…嬉しい返事でした。
会場に帰り衣装に着替えていると、先生が女の子・3歳さんを連れてやって来る。いつもと違う会場が不安で、下見に来たのだ。ジイが挨拶すると、それには応えず「先生も一緒に来る?」先生が頷くと安心、その後はジイ遣うカエルと話したり、ハイタッチしたり。…で、その子、上演中は先生など眼中になく舞台に観入っていた。・・・打合せ時に園長先生「ちょっと難しい子が何人かいるので…」と。その一人、男の子・3歳さんは、開演と同時に舞台側に進んでくる。舞台横から裏側にある部屋へ入って行く。実は音響のコードが這っているので心配だが、お芝居を止める訳にもゆかない。後を追う先生に任せる。…お芝居が終わると出てくる二人。先生「好きな本を読んでましたが、音楽や台詞はちゃんと聞いてましたよ」…彼なりの鑑賞をしてくれたんだね。
ところで園児数170余ともなると、反応は長くボリュームも大きい。収まるまで待っての演技ばかりでは、お芝居が長くなり観る方も疲れる。そこで、場合によっては聞こえずとも話を進めるのだが、内容上どうしても聞かせたい台詞と云うものがある。・・「ともだちや」終盤・寝ているオオカミに呼びかけるコダヌキ「オオカミさん!」狼は寝言で「コダヌキ〜、好きだよ〜」と言うのだが、それより早く会場からコダヌキを真似て「オオカミさ〜ん!」の連呼が始まった。ジイとしては是非とも聞かせたい台詞のために、ひたすら(早く終わってくれ〜)と願うばかり。数十秒がとてつもなく長く感じたステージでした。
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2025年11月06日

ウサジイの公演日記#1155

「松江*森の演劇祭」第8回を数えるこの企画は、「NPO法人あしぶえ」が主導して3年毎に開催されている。劇団は何年か前に「父と暮せば」を上演し、次の回にジイ達が「ともだちや」で参加の予定だった。が、その年に始まったコロナ禍により中止。翌々年「ももん&カミナリ」が招聘される。で、今回「ともだちや」のリベンジ公演となった。演劇祭は、あしぶえの本拠=「しいの実シアター」を中心に付近の公民館・再生古民家等が会場、山里の中に点在している。地元のみならず、近隣県や関西などからも集客。海外からの招聘団体も複数あり、国際的な雰囲気がある。
名古屋から松江までは実走7時間ほど、中国道〜鳥取道+山陰道だと無料区間アリでお値打ち。さて翌・初日&二日目は、演劇祭に先立ち近隣幼保の集団観劇。バスに乗り弁当を持って、しいの実シアターへと集まってくる。木製のしゃれたベンチに並ぶ150名超の子たち。なかなかの圧を感じる。驚いたことに「前逢ったことある!」の声が聞かれる。2年前に「ももん&カミナリ」を観た子たちがかなりいたのだ。内容まで覚えており、引率の先生方も驚くばかり。…初日は午後が空き時間=出雲大社まで足をのばす。
三日目=演劇祭初日。劇場に仕立てられた公民館が会場。クルーと呼ばれる会場スタッフは、松江+近隣からのボランティア参加。前説は中3の女の子が担当。経験豊富な方ばかりで、安心して開演を待つ。午前はほぼ満席、幼児も多く賑やかな声が響くステージ。午後はやや淋しいが、大人中心の集中した空気でした。終演後、バラシ途中でシアターに他団体を観に行く。東京オリンピックでピクトグラムのパフォーマンスをしたユニット。海外での受賞も多いだけあって、実に見事だった。技術はあるのに、それを見せない辺り…近しい人がそこに居る感じが良かった。
最終日は、午前中に他団体を観劇。ジイはクラウン・ユニットの舞台を観る。開場を待つ間、会場スタッフと話す機会があった。発足時から関わっていると云う年配の女性、「八雲だった頃は村中で応援してたんですよ。私の所もホームステイしてもらった。カナダの人だったかな」…合併して松江市になり、ちょっと遠い存在になってしまったと感じているようでした。…帰途はひたすら走り、劇団にて別作品へ荷物を積替え、帰宅するとバタン…zzzzz。
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2025年11月03日

ぶぶふぉと・・・松江

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お久しぶり〜
この子とは3回目
いつも葦笛を吹いている

※ 松江市・八雲町・しいの実シアターにて
森の演劇祭にやって来ました
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2025年10月31日

ウサジイの公演日記#1154

名古屋市内の幼稚園で「ともだちや」の公演。ジイたち・おさんぽ劇場は10年ぶりの園。母体である教会はすっかりリニューアルされ、近代的な姿になっていた。が、園舎は懐かしいままの佇まい。内装は全て木造で、廊下の壁は漆喰の白が映えている。市の中心部=熱田神宮にほど近い場所なのに、かなり広い園庭。大きな木がそびえ、周りには小さな畑もある。子どもにとって最高の環境としか言いようがない。
さて仕込んでいると、ポツリポツリ と登園が始まる。各自、上着を丁寧にたたんでロッカーに入れる。被ってきた麦わら帽子がカラフルなので「洒落てるなぁ」→先生「自分で塗ったんです。お気に入りで、秋になってもずっと被ってるんです」…見ると、確かにマジックインキで塗ってある。マイ帽子は手放せないんでしょうね。…そのうち舞台近くに子たちが集まる。各教室の間が引き戸になっており、それが開いてるため丸見えなのです。「この線から入っちゃダメだよ」「空中だったら良い?」〜これは定番、廃れないものだなぁ〜 仕込み終わり体操を始めると、その子たちも真似て体を動かす。嬉しくて仕方がない様子だ。時季外れの蚊を見つけ「ぶ〜〜ん、チクッ!」と蚊のマネをすると、その子たちも真似る。と云うか、蚊の様に飛び回っては「チクッ!」と攻撃してくる。中々に想像力があるなぁ、なんて感じていた。
その子たちに限らず皆元気に遊んでいたので「こりゃスゴイ反応だろう」と思っていたら、拍子抜けするくらい集中、静かに観ている。メリハリある子たちだ。…終演後、その事を先生に伝える。遊び方も「創造的ですね」と話すと、先生「どうしてもダメなこと以外は、なるべく自由にしています。自分の力で行動できないと、大きくなってから困りますから」…いやぁ、実に素晴らしい子育てをしている!でも、アレコレシテイル(教育的なプログラムを)園に子どもが流れ、園児が減っているそうだ。ん〜〜なんとかならないものか。
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2025年10月30日

ぶぶふぉと・・・出雲

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この子たち、大国主さんに助けてもらったんだって。
ボクも暖かいファーが欲しいな。

※ そんな季節の「出雲大社」
境内には、兎の石像がココソコに
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2025年10月11日

ウサジイの公演日記#1153

故あってこの間、公演活動から離れる期間が多かった。数ヵ月ぶりの「ももん&カミナリ」は、松本市の劇場公演。劇団は年何度かの松本市幼保巡演をしているが、おさんぽ劇場は少々ご無沙汰感もあったりで…久しぶりのマツモト(?) という訳で公演前日・移動日、長年幼保公演の際にお世話になったIN女史(元保育士・人形劇団主宰)に会いに行く。ご挨拶だけのつもりだったのに、豪華な茶菓の準備がされており、結局2時間近くの茶話会。というか、こちらはほぼ聞き手だったんですが…。最後には「互いに歳とったねぇ」みたいな話になったりで、お暇しました。
さて翌日の劇場例会。会場には既に劇場スタッフが待ち構えており、アッという間に搬入完了。…の中に<どこかでお会いしたゾ>と感じる方がひとり。<似た人っているからね>と思っていたら「もう忘れられたかも知れませんが…」と話しかけられる。聞けば、香川県にあった人形劇学校・パペットアークの卒業生。うんうん、確かにお会いしてました!もう20年近く経っているのに、しっかりと思い出しました。卒業後、様々あって故郷に帰り、子どもの文化をと劇場活動に加わったらしい。嬉しい再会でした。
客席は50名程だったが、前列の子たちが会場を盛り上げてくれた。開場〜開演までのプレパフォーマンスで仲良くなっていたからかな?2歳さんの二人は、ももんちゃんよろしく飛び上がったり寝転んだり。1歳に満たない子も指差ししたりで、後列・ベテラン会員さんに受けていた。その子はお父さんが見守っていたのだが、お母さんの方は舞台に釘付けで終始ニコニコしていた。あんまり嬉しそうだったので、終演後「ありがとうございました」…すると彼女、宮崎県・都城の劇場っ子だという。しかもお母さんは事務局。数年前に「ともだちや」でお世話になっていました。
それから人形劇をやっている方も。いや知る人ぞ知るT氏ではなく、彼と組むことになった方なんですが、よもやま話をしながらバラシを手伝ってもらいました。T氏に「是非観ておけ」と云われたとのこと。…いや、これまた、ありがとうございました。
posted by むすび座メンバー at 15:14| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2025年10月10日

ウサジイの公演日記#1152

【ウサジイ昔ばなし】〈152〉・・・会館
先日、名古屋港水族館に行った。手前に地下鉄・名港線の駅があり、ふと「港湾会館」を思い出した。駅のすぐ横にあったような気がして眺めると、クリーム色の集合住宅が建っている。会館の外観は、海を思わせるような青(タイルか?)だったと記憶している。劇団も何度か公演したのであろうが、ジイの記憶は1990年代前半「西遊記」初期に公演した時のモノ。上演後の昼食会、脚本でお世話になった多田徹氏(劇団風の子・故人)より賛辞を頂いたことを覚えている。(名古屋港管理組合により、1971年開館、閉館年不明。現会館=ホール機能は無い)
そこから、今は無きホールに想いが広がる。「愛知文化講堂」(1958〜92年、跡地はオアシス21)一度だけ、恐らく「石の馬」を上演した。格式あるホールだと勝手に思い込んでいたが、ホールスタッフが親切で拍子抜けした記憶がある。「愛知県勤労会館」(1970〜2010年・鶴舞公園南)ジイが舞台に立った記憶はないが、観る側では何度も通った。名古屋おやこ劇場の例会でも利用されていて、プーク・ひとみ座・風の子九州などを覚えている。そして零細劇団には縁遠かった「厚生年金会館」(池下)も、2000年代に入り役目を終える。
間もなく閉館する「名古屋市民会館」(1972年〜)では、中ホールで「西遊記」シリーズを上演。ここは客席の傾斜が少ないことに加え、通路が客席床面より若干低い。筋斗雲を投げるには厳しい環境だった。(劇団の公演じゃないが、ジイは大ホールに立ったこともある。作品の音楽スタッフであったK氏の企画に花を添えるため「ハンドマイム」を上演)なお「西遊記」は、健在な「名古屋市教育センター」「名古屋市公会堂」等でも公演した。いずれも会場回り・筋斗雲で苦労した記憶が鮮明だ。
余談だが、「芸術創造センター」はジイが入団して間もない頃に開館した。建設にあたっては、文化関係を中心に構成する「市民のための会場を考える会」も大いに意見を述べたらしい。芸創に続くように、各区に文化小劇場が開館してゆく。1980年代「石の馬」の頃、広島市での子ども劇場公演は各区の中ホール。区ごとにホールがある状況を羨んだが、名古屋も頑張ってくれました。(が、近隣の自治体に比べると、もう少し何とかならないの?と思う部分もあったりして・・・)
posted by むすび座メンバー at 17:47| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2025年09月05日

ウサジイの公演日記#1151

【ウサジイ昔ばなし】〈152〉・・・とめがね とか
チョイとブログを読み返す機会があり、〈88〉靴箱から広がった記憶 ⇒ ジイが小学校等で公演していた頃(80年代後半〜90年代前半)、班のメンバーは5〜6歳と離れていない者ばかりだった。しかも20〜30歳台だった訳で、「靴箱の刑」などと云うオフザケ(?)も横行した。で、思い出したのは「とめがね」(=舞台を組む際にパーツを接合する金具、通常クランプなどと呼ばれる。劇団では鉄工所に特注)の件。
小学校公演では、学校側が空き教室を楽屋として提供してくれる。が、男子グループは体育館⇔楽屋の移動が面倒で、舞台袖で着替えることも多かった。止め金が活躍したのは、真冬の体育館。震えながら着替えていると、いきなり背中にベチャ〜…「ヒェ〜‼‼」5o厚の鉄板で作られたそれは、キンキンに冷えているわけで、飛び上がるほどの冷たさ。…これが毎度となれば、気を付けていれば回避できそうなものだが、そこは互いに策を練る。予め止め金を隠し置き、着替えると見せかけての攻撃等々…。(こりゃ、公演先の小学生…それも低学年レベルですなぁ) ところで楽屋は男女別に用意されているのだが…舞台がハネて着替えに戻る途中、芝居の出来に関して喧々諤々。楽屋に戻っても話に夢中…衣装を脱いでいると、「あ〜!何やっとんの、私!」話題に熱中するあまり男子部屋に紛れ込んでしまった某女史、慌てて走り去るのでした。まぁ、それほど作品に対して真摯に向き合っていたのでしょうね(?)
開演前にドッキリを仕掛けたことも…。1,980年代半ば「石の馬」、ジイは太陽仙人役。人形ではなく、アルミ線等で骨組み・衣装を着せた体+径30p余・高さ50p程の被り物=「中国風老人ゆるキャラ」の様ないでたちでした。それが出番=後半までは舞台袖に置かれている。ある日ふと思い立ち、開演前にそれを着てみる。そのまま座ると、いかにも置かれているように見える。やがて一人二人とやって来るメンバー。タイミングを図り、手をピクッ・体ごとゴテン。思いのほか喜んで(=驚いて)くれました。(待っている間は実に退屈でしたが…)
posted by むすび座メンバー at 17:36| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2025年08月25日

ぶぶふぉと・・・劇団2025夏+

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ねぇ、ボクも連れでってョ〜

※ ベイビーシアター「ピックニックにぴったり!」は
もうすぐ韓国公演へ
posted by むすび座メンバー at 19:54| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2025年08月20日

ぶぶふぉと・・・劇団2025夏

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楽しそうだから…
ねぇドロシー、ついてって良い?

※ 「オズの魔法つかい」は
役者2名の入替え稽古中。
posted by むすび座メンバー at 17:14| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする